Project/Area Number |
63641008
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
栗山 煕 九州大学, 医学部, 教授 (40037495)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
川喜田 正夫 東京大学, 教養学部, 助教授 (00012740)
葛西 道生 大阪大学, 基礎工学部, 教授 (40022595)
小川 靖男 順天堂大学, 医学部, 教授 (50103841)
遠藤 實 東京大学, 医学部, 教授 (50009990)
入沢 宏 岡山生理研, 名誉教授 (30033947)
|
Project Period (FY) |
1988
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 1988)
|
Budget Amount *help |
¥23,800,000 (Direct Cost: ¥23,800,000)
Fiscal Year 1988: ¥23,800,000 (Direct Cost: ¥23,800,000)
|
Keywords | 筋小胞体 / CaーATPase / 能動輸送 / パッチ電位固定法 / 電位依存性Ca channel / ryanodine / Ca-induced Ca release inositol trispho sphate / run-down現象 |
Research Abstract |
本年度の目的に従い本班を3つの班に分類し1)筋小胞体からのCa放出機構に関する研究2)筋小胞体へのCaとり込み機構に関する研究および3)形質膜機能が関与するCa動員機構についてそれぞれの研究を行なった。1)に関して葛西班員は筋小胞体を抽出し、その中のCa channelを単離し、再構成膜を作成してそのchannel特性を形質膜のそれと比較すると共に、channel口近傍におけるH/OH流束の性質を比較した。小川班員はryanodineの筋小胞体への結合がCaによるCa放出機構の状態との関係を検討し、両者はこのCa放出の開状態の時に特異的に結合し、その結合蛋白はCa、caffeine、AMPOPCPと複雑なconformationの変化をうけることを示唆した。日下班員は肝細胞ミクロゾーム蛋白質にIP_3ー依存性Ca channel蛋白が存在することを明らかにし、そのミクロゾームを平面膜を構製した。このChannel活性は50μg/ml heparinで完全にその作用が抑制されたので、heparinはこのchannel蛋白のよい指標となる事がわかり、この蛋白を部分精製してもheparin感受性を示した。加藤班員はchromaffine細胞においてIP_3産生に関してCa依存性と非依存性の2つの産生過程があり、この2つは正のfeed backを行なっていることを明らかにした。遠藤班員はryanodineの筋小胞体からのCa放出機構がCaによるCa放出機構と密接な関係にあることを明らかにした。2)に関して山本班員は筋小胞体におけるCaーATPase分子間相互作用とCa輸送との間には酵素状態によってATPase多量体の形成過程に差があることを明らかにした。また川喜田班員は小胞体においてCa結合による輸送系の活性時にATP結合部位の構造が変化することを明らかにした。3)に関して電位依存性Ca channelの活性に関するrun down現象を研究し、run down 現象はCaで活性化されるproteaseが関係すると共に、また心筋抽出液でも回復することを明らかにした。栗山班員は平滑筋膜の電位依存性Ca channelにおよぼすCa拮抗薬の作用機序をPatch clamp法を用いて明らかにした。
|
Report
(1 results)
Research Products
(6 results)