PDGF受容体およびT細胞抗原受容体を介するホスホリパーゼCの活性化機構-GTP結合タンパク質の関与しない共役機構の解析-
Project/Area Number |
63641530
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Sapporo Medical University |
Principal Investigator |
佐々木 輝捷 札幌医科大学, がん研究所, 教授 (00045494)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐々木 洋子 札幌医科大学, 医学部, 講師 (60045424)
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Project Period (FY) |
1988
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1988)
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Budget Amount *help |
¥1,700,000 (Direct Cost: ¥1,700,000)
Fiscal Year 1988: ¥1,700,000 (Direct Cost: ¥1,700,000)
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Keywords | 血小板由来成長因子 / ホスホリパーゼC / 線維芽細胞 / 細胞内遊離カルシウムイオン濃度 / Gタンパク質 / イノシトールリン酸 |
Research Abstract |
血小板由来成長因子(PDGF)受容体、バソプレシン受容体、およびボンベシン受容体の刺激に共役してホスホリパーゼC(PLC)の活性化が観られるラット線維芽細胞、WFB、を用いて、これらの受容体を介するPLCの活性化を比較検討した。これらの細胞増殖因子は、WFB細胞に作用して細胞内遊離Caイオン濃度(〔Ca^<2+>]i)の上昇応答を誘起する。PDGFによる(〔Ca^<2+>]i)の上昇応答は、PDGF添加後、約10秒間の潜伏時間の後に起こる。しかし、バソプレシンおよびボンベシンによる(〔Ca^<2+>]i)上昇応答では、このような潜伏時間は認められず、添加後直ちに上昇する。WFB細胞の膜画分を用いて、バソプレシンおよびボンベシンによるPLCの活性化を検討した所、この活性化はGTPに依存して起った。即ち、これらの受容体を介するPLCの活性化にはGタンパク質が関与している。サポニン処理によりヌクレオチドに対し透過性にしたWFB細胞を用い、イノシトールリン酸の生成応答に対するGDPβS添加の影響を調べた所、バソプレシンおよびボンベシン刺激によるPLCの活性化はGDPβSにより強く抑制されたが、PDGF刺激によるPLCの活性化はGDPβSにより全く抑制されなかった。この結果は、Gタンパク質を不活性型に凍結してもPDGF受容体を介するPLCの活性化は抑制されない事を示しており、この活性化過程にはGタクパク質が関与していない事を強く示唆している。バソプレシン刺激およびボンベシン刺激によるPLCの活性化は、GTPγSにより促進されるのに対し、PDGF刺激によるPLCの活性化はGTPγSにより抑制される。PDGF受容体、バソプレシン受容体、およびボンベシン受容体を介するPLCの活性化は、いずれもAlF_4^-により抑制された。細胞をホルボールエステルで処理するとバソプレシン受容体およびボンベシン受容体を介するPLCの活性化は抑制されるのに対し、PDGF受容体を介するPLCの活性化は抑制されなかった。
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Report
(1 results)
Research Products
(6 results)