Publicly Offered Research
Grant-in-Aid for Scientific Research on Innovative Areas (Research in a proposed research area)
本研究の目的はFPGAを用いた高精度時間分解能技術 (FPGA high-resolution TDC)を開発して、汎用的なFPGA回路と組み合わせることにより、J-PARCハドロン実験施設 K1.8ビームラインでで用いられているLevel2トリガーの判断時間を非常に高速 (100ns程度)にすることである。前年度に汎用FPGA回路 (親基板)を開発したこととFPGA high-resolution TDC (HR-TDC)の試験実装によって目標通りの30psの時間分解能が得られたことを踏まえ、本年度はFPGA HR-TDC専用の子基板の開発とその基板上のFPGAへHR-TDCを本実装して性能評価することが目標である。その成果として、32chのLVDS信号入力を有したHR-TDC用の子基板を設計、および製造した。本基板にはXilinx社のKintex7-160Tが搭載されている。本基板は親基板と32本のLVDS信号線で双方向通信することができ、親基板から制御および親基板へのデータ転送を200 MHzのクロックで行うことができる。また、このFPGAへHR-TDCを実装し、32ch分の信号立ち上がり検出、もしくは16ch分の信号立ち上がり及び信号立下り検出が可能なHR-TDCを完成させた。本TDCはデータのバッファを有しており、アナログの遅延ケーブルを必要としない。また、複数ヒットに対応している。性能評価の結果全チャンネルにおいて時間分解能25ps (sigma)以下を達成することができ、目標通りの性能を得ることができた。また信号到達からデータ確定までの時間は30ns程度であり、これも目標を満たすことができた。以上の成果から本研究においては、当初予定していた研究計画を遂行することができ、十分な成果を得ることができた
28年度が最終年度であるため、記入しない。
All 2017 2016 2015 Other
All Presentation (5 results) Remarks (1 results)
http://openit.kek.jp/project/HUL/HUL