アニオン性ヒドリド種を用いた錯体反応場の構築と対カチオン効果による反応制御
Publicly Offered Research
Project Area | Stimuli-responsive Chemical Species for the Creation of Functional Molecules |
Project/Area Number |
15H00927
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Innovative Areas (Research in a proposed research area)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Science and Engineering
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Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
川口 博之 東京工業大学, 理学院, 教授 (20262850)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2017-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2016)
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Budget Amount *help |
¥5,200,000 (Direct Cost: ¥4,000,000、Indirect Cost: ¥1,200,000)
Fiscal Year 2016: ¥2,600,000 (Direct Cost: ¥2,000,000、Indirect Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 2015: ¥2,600,000 (Direct Cost: ¥2,000,000、Indirect Cost: ¥600,000)
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Keywords | 対イオン効果 / アレーン錯体 / ジルコニウム / アルカリ金属 / 多核錯体 / 錯体化学 / 小分子活性化 / ヒドリド錯体 / 対カチオン効果 / 接触型イオン対 |
Outline of Annual Research Achievements |
アルカリ金属と遷移金属をあわせもつ二官能性金属錯体の合成と反応について調査した。 二官能性金属錯体の合成の出発原料として、4族元素のジルコニウムに4-の負電荷をもつトリ(フェノキシド)メチル配位子をもつ金属錯体(1)を用いた。この錯体1に種々のアルカリ金属試薬を反応させることで、アルカリ金属と遷移金属としてジルコニウムを含む二官能性金属錯体を容易に合成することができる。例えば、錯体1とカリウムナフタレニドを反応させることにより、ナフタレンにカリウムとジルコニウムが配位した複核錯体2を得た。錯体2はナフタレンを容易に放出することにより、低酸化状態とアルカリ金属が共存する反応場を作り出すことが可能である。この反応場において、カリウムはルイス酸として働くとともに、高い起分極力により反応分子を分極、活性化できる。さらに、低酸化数状態ジルコニウムの強い還元作用により、特異な反応性の出現が期待できる。 例えば、錯体2と二酸化炭素との反応では、ナフタレンの脱離とともに二酸化炭素のC-O結合切断が一部進行し、オキソ中間体と一酸化炭素が生成する。この中間体はさらに二酸化炭素と反応し、オキソ配位子が炭酸配位子に変換される。 錯体2は水素と反応し、ナフタレンがテトラリンに変換され、脱離するとともに、3つのヒドリド配位子が2つのジルコニウム金属間を架橋した錯体3が得られた。このヒドリド錯体も二官能性金属錯体として作用し、白リンを反応させるとPH3と環状P3配位子の生成が観測された。
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Research Progress Status |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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Report
(2 results)
Research Products
(13 results)