ニッケル-炭素結合を鍵とするニッケル錯体の新規触媒機能探索
Publicly Offered Research
Project Area | Stimuli-responsive Chemical Species for the Creation of Functional Molecules |
Project/Area Number |
15H00967
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Innovative Areas (Research in a proposed research area)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Science and Engineering
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Research Institution | National Institute of Advanced Industrial Science and Technology |
Principal Investigator |
中島 裕美子 国立研究開発法人産業技術総合研究所, 触媒化学融合研究センター, 研究チーム長 (80462711)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2017-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2016)
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Budget Amount *help |
¥5,980,000 (Direct Cost: ¥4,600,000、Indirect Cost: ¥1,380,000)
Fiscal Year 2016: ¥2,990,000 (Direct Cost: ¥2,300,000、Indirect Cost: ¥690,000)
Fiscal Year 2015: ¥2,990,000 (Direct Cost: ¥2,300,000、Indirect Cost: ¥690,000)
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Keywords | ニッケル / ヒドロホウ素化 / ニトリル類 / ヒドロボラン / 有機金属触媒 / 3d金属 / 触媒反応 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、ニッケル-炭素結合機能の詳細解明と、高効率なニッケル触媒開発を目指す。本年度は、昨年度に見出したビス(アセチルアセトナト)ニッケル(II) (1) を触媒とするニトリル類のヒドロホウ素化の詳細解明に取り組んだ。0.5mol%の触媒1存在下、種々のアリール基を有するニトリル化合物のヒドロホウ素化が室温で速やかに達成され、定量的に対応するジヒドロホウ素化体が生成することを明らかにした。触媒1の類縁体として、bis(hexafluoroacetylacetonato)nickel(II) (2) and bis(2,2,6,6-tetramethyl-3,5-heptanedionato)nickel(II) (3)を用いても同様に反応が進行したものの、電子求引性のトリフルオロメチル基を有する触媒2は、若干活性が低いことがわかった。アルキルニトリル類のヒドロホウ素化は、3-5mol%の触媒1を用いることで進行し、高選択的に対応するヒドロホウソ化体が得られた。 別途実験により、触媒3は室温でヒドロボランと反応し、容易に支持配位子が脱離することがわかった。以上の実験結果から、現段階では、触媒1-3はヒドロボランとの反応により触媒活性なニッケル(0)種へと変換されるものと考えている。 ニトリル類のヒドロホウ素化反応は、アミン合成を指向した新しいニトリル類の還元手法として注目されている。一方で、本反応の触媒としては、合成の煩雑なモリブデン、ルテニウムおよびマグネシウム錯体が知られるのみであった。本研究において、入手容易および安価な1-3が効率よくニトリル類のヒドロホウ素化を触媒することを見出した点は極めて興味深い結果と言える。
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Research Progress Status |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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Report
(2 results)
Research Products
(2 results)