Publicly Offered Research
Grant-in-Aid for Scientific Research on Innovative Areas (Research in a proposed research area)
平成28年度には、平成27年度からの継続の課題として、(1) p型有機分子半導体であるジナフトチエノチオフェン(DNTT)結晶へ印加する圧力を変化させた際に発現する特異的なホール移動度変化機構解明のための理論的研究を行った。本年度には現象の発現機構の理解を目的として第一原理電子状態計算とホール移動度計算を進めた結果、0.3GPa以上面内圧縮方向に圧力を印加した際に構造(格子定数)が大きく変化した準安定構造を発見した。この変化した構造対してバンド構造とホール移動度の計算結果を検討した所、先行研究にて報告されている圧力の大きさに依存した異方的な結晶構造変化を示唆する結果が得られた。さらに、(2)オリゴ(p-フェニレンビニレン)誘導体に機械的刺激を与えた際のメカノクロミズム特性の理論的研究も行った。本研究では、分子集合体の準安定状態の構造探索とエネルギー解析計算を分子動力学シミュレーションと第一原理電子状態計算により行い、準安定状態の構造モデルの探索を行った。分子動力学シミュレーションよりいくつかの準安定状態の候補構造が得られたが、それぞれの構造構造に対して第一原理電子状態計算で得られた吸収スペクトルは実験で報告されている吸収スペクトル変化の傾向を再現には至らなかった。また、(1)(2)の研究として並行した領域内共同研究として、(3)カルバゾールデンドリマー(G3TAZ)の溶液内での自己組織化集合過程の分子動力学シミュレーションによる研究を実施した。シミュレーションより溶媒分子の混合比を変えたモデル内で異なる集合体構造となる結果が得られ、実験で報告されている溶媒・溶質の条件の違いに伴って異なる自己組織化構造が形成される事実を説明できる結果が得られた。
28年度が最終年度であるため、記入しない。
All 2017 2016 2015 Other
All Int'l Joint Research (1 results) Journal Article (4 results) (of which Int'l Joint Research: 2 results, Peer Reviewed: 4 results, Acknowledgement Compliant: 3 results, Open Access: 1 results) Presentation (22 results) (of which Int'l Joint Research: 6 results, Invited: 3 results) Remarks (3 results)
Journal of Computational Chemistry
Volume: 38 Issue: 8 Pages: 489-507
10.1002/jcc.24701
The Journal of Physical Chemistry C
Volume: 120 Issue: 32 Pages: 17887-17897
10.1021/acs.jpcc.6b04827
Journal of American Chemical Society
Volume: 印刷中 Issue: 20 Pages: 6617-6628
10.1021/jacs.6b02968
Journal of the American Chemical Society
Volume: 138 Issue: 4 Pages: 1420-1429
10.1021/jacs.5b12518
http://www.riken.jp/en/research/rikenresearch/highlights/8194/
http://pi-figuration.jp/nl/nl_13.pdf
http://www.riken.jp/pr/press/2016/20160316_1/