Publicly Offered Research
Grant-in-Aid for Scientific Research on Innovative Areas (Research in a proposed research area)
理想的にはバルクが絶縁体でエッジ状態のみが金属的な電子状態となるはずのトポロジカル絶縁体Bi2Se3は、実際にはSe欠損などによって電子ドープ状態となりバルクが金属的な電子状態となる。本研究目的は、我々のグループで見出したH2O雰囲気下でBi2Se3に真空紫外光を照射することで光を照射した領域のみホールドープによりバルクの電子状態が絶縁体的になるという、新奇光誘起ドーピング効果の機構を解明することである。そこでまず、光誘起ドーピングの局所性と安定性の確認を目的に、九州シンクロトロン光研究センターにて超高真空中でH2Oを曝露したBi2Se3試料に光を照射することでホールドーピングした試料を大気に取り出した後、Spring-8に搬送して24時間後に再び超高真空槽に導入してドーパントである吸着酸素原子からの光電子の空間マッピングを測定することで光誘起ドーピングの局所性と大気圧環境下での安定性を確認した。また、ドーパントである吸着酸素原子周りの局所原子構造と酸素吸着によるBi2Se3の構造変化に関する知見を得るためにSpring-8のビームライン25SUとSwiss LightsourceのPEARLビームラインにてBi 4f、Bi 4d、Se 3d、O 1sとO KLLオージェからの光電子パターンを測定した。酸素吸着前後の吸着パターンが酷似していることから酸素吸着による構造変化が非常に小さいことがわかった。また、O 1sの光電子パターンより酸素が表面最外層ではなく、最外Se層の下に吸着していることがわかった。新奇光誘起ドーピングがBi2Se3のみでなく、他のトポロジカル絶縁体でも起こる普遍的な現象であることを確認するため、Bi2Se3と同様の原子構造を有するBi2Te3を用いて同様の実験をしたところ、Bi2Te3においてもホールドープを確認した。
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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All Int'l Joint Research (7 results) Journal Article (8 results) (of which Int'l Joint Research: 6 results, Peer Reviewed: 8 results, Acknowledgement Compliant: 3 results, Open Access: 1 results) Presentation (20 results) (of which Int'l Joint Research: 11 results, Invited: 2 results) Remarks (4 results)
Nano Lett.
Volume: 17 Issue: 4 Pages: 2287-2293
10.1021/acs.nanolett.6b05010
Phys. Rev. Lett.
Volume: 117 Issue: 1 Pages: 016803-016803
10.1103/physrevlett.117.016803
Physica E
Volume: 83 Pages: 141-145
10.1016/j.physe.2016.04.022
J. Electron Spectrosc. Relat. Phenom.
Volume: 201 Pages: 110-114
10.1016/j.elspec.2014.12.003
Phys. Rev. B
Volume: 91 Issue: 24 Pages: 245420-245420
10.1103/physrevb.91.245420
J. Phys. Chem. C
Volume: 119 Issue: 34 Pages: 20065-20073
10.1021/jp512720p
Scientific Reports
Volume: 5 Issue: 1 Pages: 18359-18359
10.1038/srep18359
120006780789
J. Elec. Spectrosc. Relat. Phenom.
Volume: - Pages: 88-91
10.1016/j.elspec.2014.09.008
http://surfnanophys.adv.chiba-u.jp/Welcome.html
http://www.chiba-u.ac.jp/general/publicity/press/files/2017/20170407_genshi.pdf
http://www.chiba-u.ac.jp/general/publicity/press/files/2016/20160706_2.pdf