Publicly Offered Research
Grant-in-Aid for Scientific Research on Innovative Areas (Research in a proposed research area)
昨年度に引き続き二次リンパ組織内でANGPTL2を発現する細胞の同定を免疫染色法にて実施した。これまでにANGPTL2を発現する細胞として同定した細網繊維芽細胞、血管内皮細胞、リンパ管内皮細胞に加え、抗原刺激によりリンパ節の二次濾胞内に形成される胚中心に存在し、B細胞におけるクラススイッチや抗親和性IgGを産生するプラズマ細胞への分化に重要な役割を果たす濾胞樹状細胞においてもANGPTL2が発現していることを見出した。そこで、これら二次リンパ組織内に発現するANGPTL2の意義を検討する目的で、Angptl2欠損マウスを用いてコラーゲン誘導性関節炎マウスモデルを作製した。その結果、野生型マウスは2回目の免疫後3週間で全てのマウスが関節炎を発症したのに対し、Angptl2欠損マウスでは著明に関節炎の発症が抑制された。さらに、血中のIgMおよびIgG1レベルには差を認めないが、野生型マウスに比べAngptl2欠損マウスでは有意にIgG2cレベルが低いこと、野生型およびAngptl2欠損マウス由来B細胞はin vitroにおけるクラススイッチの誘導に差を認めないことが明らかとなった。また、野生型マウスおよびAngptl2欠損マウスの骨髄をそれぞれ野生型マウスおよびAngptl2欠損マウスに移植し、同様に関節炎モデルを作製した場合、ドナーの遺伝型に関わらずレシピエントがAngptl2を欠損している場合に関節炎の症状が抑制された。これらの結果から、免疫細胞以外のストローマ細胞に由来するANGPTL2がB細胞におけるクラススイッチに重要であることが示唆された。
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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Journal of Biological Chemistry
Volume: 291 Issue: 36 Pages: 18843-18852
10.1074/jbc.m116.720870
Scientific Reports
Volume: 6 Issue: 1 Pages: 34690-34690
10.1038/srep34690
120006534970
Inflammation and Regeneration
Volume: 35 Issue: 4 Pages: 193-202
10.2492/inflammregen.35.193
130005103502
http://molegene.kumamoto-u.ac.jp