Publicly Offered Research
Grant-in-Aid for Scientific Research on Innovative Areas (Research in a proposed research area)
平成28年度の研究においては、第一に平成27年度に実施したネナシカズラ‐ダイズ寄生部位細胞壁構成成分の観測結果の普遍性をもう一つの寄生系であるアメリカネナシカズラ‐シロイヌナズナ寄生系において確認を行った。すると、ネナシカズラ‐ダイズ系で顕著に観察された後生篩部でのフコシル化キシログルカンの高度蓄積が、アメリカネナシカズラ‐シロイヌナズナ系では見られないことがわかった。それに対して、吸器先端部においてネナシカズラ‐ダイズ系で観察されたLM6抗体抗原の高度蓄積はアメリカネナシカズラ‐シロイヌナズナ系でも観察され、吸器先端の探索糸と呼ばれる伸張性のある細胞の細胞壁に蓄積していることが明らかとなった。この蓄積物質を明確にするためLM2抗体ならびにヤリブ染色を実施し、その結果探索糸細胞壁に高蓄積しているのはアラビノガラクタンタンパク質(AGP)であることがわかった。アメリカネナシカズラには67個のAGP遺伝子があるため、探索糸で発現しているAGP遺伝子をin situハイブリダイゼーションにより探索した。その結果、探索糸で発現する5つのファシクリン様AGP遺伝子を同定した。探索糸AGPの寄生における役割を明らかにするために、ヤリブ試薬の寄生部への投与や、AGP糖鎖分解酵素発現シロイヌナズナを宿主として使うこと等を実施したが、寄生を非効率化するような影響は見られなかった。今後5つのAGP遺伝子のサイレンシングを継続する。第二に吸器内での維管束分化機構に関与する遺伝子を同定するため、ネナシカズラCLE41ホモログ遺伝子の発現プロフィールと発現部位を精査した。その結果、CLE41遺伝子は維管束分化に先駆けて一過的に発現上昇し、in situハイブリダイゼーションにより道管隣接領域と宿主篩管隣接細胞で発現していることが明らかとなった。アンチセンスRNAも吸器で発現が確認された。
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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All Journal Article (4 results) (of which Int'l Joint Research: 2 results, Peer Reviewed: 4 results, Open Access: 3 results) Presentation (16 results) (of which Int'l Joint Research: 6 results, Invited: 4 results) Remarks (2 results)
Nature Protocols
Volume: 11 Issue: 12 Pages: 2401-2418
10.1038/nprot.2016.143
Frontiers in Plant Science
Volume: 7 Pages: 1114-1114
10.3389/fpls.2016.01114
Regulation of Plant Growth & Development
Volume: 50 Pages: 125-132
Plant Methods
Volume: 11 Issue: 1 Pages: 34-34
10.1186/s13007-015-0066-6
https://www.kohaokilab.com/
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