Publicly Offered Research
Grant-in-Aid for Scientific Research on Innovative Areas (Research in a proposed research area)
植物細胞壁多糖キシランは、セルロースと並んで二次細胞壁を構成する主要多糖である。キシラン合成に関わる酵素は同定されてきているが、それらが構成していると考えられている酵素複合体はこれまでに見出されていない。本研究では、キシラン合成に関わる酵素複合体の同定を試みた。キシラン合成活性を生化学的に同定する方法を構築した。この方法を用いたキシラン合成活性を指標に、BN-PAGE法により、キシラン合成活性を有し、IRX10タンパク質を含む分子質量610kDaのゴルジ体局在膜タンパク質複合体をVND7過剰発現タバコBY-2細胞分化誘導株から見出した。また別途、一次細胞壁の主要構成多糖ペクチン成分ラムノガラクツロナンI主鎖の生合成に関わるラムノース転移酵素をコードする遺伝子の同定を試みた。本研究ではまず、本酵素の活性測定法を構築した。次いで、ラムノガラクツロナンIを主成分とするシロイヌナズナ種子ムシレージの生合成時に高発現する遺伝子をラムノース転移酵素の候補遺伝子とし、先に構築した本酵素の活性測定法を利用して、シロイヌナズナのラムノース転移酵素遺伝子を同定した。このラムノース転移酵素およびそのホモログは、新規の糖転移酵素ファミリーを構成するものであった。
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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Biochemical and Biophysical Research Communications
Volume: 486 Issue: 1 Pages: 130-136
10.1016/j.bbrc.2017.03.012
J. Biochem.
Volume: 161 Pages: 421-432
10.1093/jb/mvw089
40021219805
J Biochem
Volume: 印刷中 Issue: 3 Pages: 193-201
10.1093/jb/mvx014
http://www.ismz.sk.ritsumei.ac.jp/