Publicly Offered Research
Grant-in-Aid for Scientific Research on Innovative Areas (Research in a proposed research area)
caspase-8の発現抑制を誘導したES細胞はレチノイン酸(RA)シグナルが劇的に増強されるが、このES細胞から胚葉体を作製してRA処理を行うと、細胞分化と非アポトーシス細胞死が強力に誘導されることを見いだした。この細胞死はRIPK3とMLKL依存性のネクロプトーシスであることを示し、RA刺激によってネクロプトーシスの誘導に必須のRIKP1, RIPK3とMLKLの発現が強く誘導されることを見いだした。また、caaspase-8発現抑制胚葉体にTNFを処理してもネクロプトーシスは有意に誘導されなかったが、TNFとRAを共処理するとネクロプトーシスの誘導が相乗的に増強された。caspase-8ノックアウト胎児は、TNFによってネクロプトーシスが誘導されて胎生致死となると報告されているが、これにRAシグナルが関わっていることが示唆された。『RIPK3のみに依存するγ型インターフェロン(IFN-γ)誘導新規計画的ネクローシス (caspase-8が抑制)』において、細胞死に先立ち、ホスファティディルセリン(PS)が細胞表層に露出することを見いだした。PSの露出はアポトーシスのマーカーとされており、ネクローシスでは殆ど誘導されないとされてきたが、IFN-γ誘導性ネクロプトーシスではPCの露出が引き起こされることが分かった。また、このPCの露出はネクロプトーシスの実行因子であるMLKLに依存することも明らかとなった。MLKLは、細胞膜に穴を開けてネクローシスを誘導するが、PSを細胞表層に露出させる活性も有する可能性が示唆された。
28年度が最終年度であるため、記入しない。
All 2016
All Presentation (1 results) (of which Int'l Joint Research: 1 results, Invited: 1 results)