Publicly Offered Research
Grant-in-Aid for Scientific Research on Innovative Areas (Research in a proposed research area)
H29年度は、遷移金属ダイカルコゲナイド(TMDC)の面内ヘテロ構造の結晶成長を中心とした研究を進めてきた。結晶成長に関しては、酸化物および有機金属原料を用いて、TMDCの大面積結晶の成長や面内ヘテロ構造の合成プロセスの開発を行った。特に、塩化ナトリウムや臭化カリウムなどの塩を成長補助剤として利用することで、どちらの原料においても10倍~1000倍程度まで結晶のサイズを向上できることを見出してきた。酸化物原料の場合には、得られた単層TMDCの単結晶は最大で0.5mm程度になる。この結果は、これまで報告されてきたTMDC単結晶の中でも最大級のサイズになり、今後様々な物性測定への展開が期待される。また、面内ヘテロ構造については、二段階目の成長において母体となるTMDCの劣化が問題となっていた。この課題を解決するために、金属とカルコゲン原料の供給レートに関する合成条件を中心に検討し、TMDCの結晶性の向上を進めてきた。高結晶性TMDCを利用して、二段階目の合成を行うことで、母体となるTMDC結晶の劣化を抑制することに成功した。この成果により、シリコンやサファイアを含む様々な基板上に大面積の面内ヘテロ構造を収率良く合成出来るようになってきている。現在まで、有機金属・カルコゲン原料を利用した場合は、モリブンデン、タングステン、硫黄、セレンの組み合わせより、6種類の異なる面内ヘテロ構造を合成が可能になっている。これらの成果を発展させることで、様々なTMDC面内ヘテロ構造を利用した光・電子デバイスや原子層を用いた超格子の実現などへの展開が期待される。
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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Jpn. J. Appl. Phys.
Volume: 56 Issue: 5 Pages: 055102-055102
10.7567/jjap.56.055102
210000147726
Appl. Phys. Express
Volume: 10 Issue: 5 Pages: 055102-055102
10.7567/apex.10.055102
210000135848
Volume: 56 Issue: 6 Pages: 065102-065102
10.7567/jjap.56.065102
120006343665
Small
Volume: 13 Issue: 31 Pages: 1700748-1700748
10.1002/smll.201700748
Volume: 56 Issue: 8S1 Pages: 1-4
10.7567/jjap.56.08lb06
Volume: 10 Issue: 4 Pages: 045201-045201
10.7567/apex.10.045201
Sci. Rep.
Volume: 6 Issue: 1 Pages: 31223-31223
10.1038/srep31223
120007129481
Applied Physics Express
Volume: 9 Issue: 7 Pages: 071201-071201
10.7567/apex.9.071201
Volume: 55 Issue: 6S1 Pages: 06GB01-06GB01
10.7567/jjap.55.06gb01
210000146604
http://www.comp.tmu.ac.jp/miyata/index.html