Publicly Offered Research
Grant-in-Aid for Scientific Research on Innovative Areas (Research in a proposed research area)
本研究は、研究代表者がこれまでに明らかにしてきた機能性配位子と遷移金属の協働が生み出す反応場における有機分子の脱水素化反応を高度に発展させ、以下の目的の達成を目指すものである。すなわち、1)従来よりも脱水素化性能の高い新規イリジウム錯体触媒を合成する、2)エタノール水溶液の脱水素化による酢酸合成触媒系を新たに開発する、3)メタノール水溶液の脱水素化による水素製造触媒系を実用レベルにまで格段に発展させる、4)通常は困難なアミンの脱水素化を実現する新しい触媒系を構築する、という4つが目的である。昨年度までに、上記1)、2)、3)に関して大きな成果をあげてきた。本年度はまず、上記1)に関する成果として、機能性含窒素複素環カルベン配位子を有するイリジウム錯体の合成に成功した。さらに、本錯体を触媒として用いて環境調和性に優れた水を溶媒とする脱水素化触媒系の構築に成功し、各種アルコール類を原料として用いることにより、ケトン類やカルボン酸類を効率的に与える触媒系を開発した。また、上記4)に関する成果として、機能性ビピリドナート配位子を有するイリジウム錯体触媒を用いたピペラジン誘導体の効率的脱水素化触媒系を新たに開発した。さらに、本錯体触媒は、ピラジン誘導体の水素化反応においても高い性能を発現することを明らかにした。これらの成果をふまえ、本触媒系を格段に発展させることにより、ピペラジン誘導体を有機ハイドライドとして用いる高効率的な水素貯蔵システムを開発することにも成功した。
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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