Publicly Offered Research
Grant-in-Aid for Scientific Research on Innovative Areas (Research in a proposed research area)
本年度は、昨年度に引き続き、我々の研究室で開発した面不斉Cpマンガン錯体を基盤とするハーフメタロセン配位子を活用した触媒的不斉合成反応の検討を行った。まず、ベーター位に不斉中心を有するオキシインドールに着目した。3位にヒドロキシ基、またはアミノ基を有する光学活性オキシインドール類は、DonaxaridineやAG-041Rなどの様々な生理活性物質に含まれる基本骨格であり、その立体選択的合成法の開発は重要な課題である。我々は、アリールアルデヒドに対する不斉1,2-付加反応において、上記の面不斉Cpマンガン錯体を基盤とするハーフメタロセン配位子を用いることで、高い立体選択性でアリールホウ酸の付加体を与えることを報告している。そこで、IsatinやIsatinのイミン体に対して、ロジウム触媒を用いたフェニルホウ酸の不斉1,2-付加の検討を行った。まず、Isatinに対する不斉1,2-付加反応を検討したところ、ホスフィン上の置換基として3,5-ジメチルフェニル基を用いた場合に、最も高い立体選択性で生成物が得られることがわかった。そこで、ロジウム錯体触媒、溶媒、塩基等を様々に変えて検討を行ったが、エナンチオ選択性の改善にはつながらなかった。次に、さらなる立体選択性の向上を目指して、Isatinのイミン体について検討を行った。ホスフィン上の置換基を変えた様々な配位子を用いて検討を行ったところ、3,4,5-トリフルオロフェニル基をホスフィン上に有する配位子を用いた場合に比較的良好なエナンチオ選択性で生成物を得ることができた。溶媒、および反応温度を精査した結果、高いエナンチオ選択性で目的とする付加体を得ることに成功した。
29年度が最終年度であるため、記入しない。
All 2018 2017 2016
All Journal Article (9 results) (of which Int'l Joint Research: 1 results, Peer Reviewed: 9 results, Acknowledgement Compliant: 4 results) Presentation (28 results) (of which Int'l Joint Research: 6 results, Invited: 2 results)
Bull. Chem. Soc. Jpn.
Volume: 91 Issue: 7 Pages: 1069-1074
10.1246/bcsj.20180081
130007404788
Dalton Trans.
Volume: 47 Issue: 13 Pages: 4437-4441
10.1039/c8dt00441b
Organometallics
Volume: 36 Issue: 20 Pages: 4061-4069
10.1021/acs.organomet.7b00704
J. Am Chem. Soc.
Volume: 139 Issue: 51 Pages: 18512-18521
10.1021/jacs.7b07113
Angewandte Chemie International Edition
Volume: 56 Issue: 28 Pages: 8206-8210
10.1002/anie.201703187
Volume: 36 Issue: 7 Pages: 1430-1435
10.1021/acs.organomet.7b00125
J. Am. Chem. Soc.
Volume: 139 Issue: 4 Pages: 1545-1553
10.1021/jacs.6b11243
Eur. J. Org. Chem..
Volume: 11 Issue: 4 Pages: 892-895
10.1002/ejoc.201601467
Tetrahedron
Volume: - Issue: 34 Pages: 1-6
10.1016/j.tet.2015.11.053