Publicly Offered Research
Grant-in-Aid for Scientific Research on Innovative Areas (Research in a proposed research area)
本申請研究では、大きく二つのテーマを元に解析を行なった。テーマ毎に以下に記載する。1:レジオネラによるStx17分解の生理的意義の解明これまでの解析により、レジオネラがレジオネラエフェクターのLpg1137(セリンプロテアーゼ)を介してStx17を分解することを見いだしている。更に、Stx17の分解によりオートファジーが抑制されることも明らかにしている。我々の以前の解析により、Stx17は栄養状態においてミトコンドリアの切断に寄与することを見いだしており、本機能とStx17の分解との相関を調べた。アポトーシスの惹起にはミトコンドリアの切断が必要である。そこで、Lpg1137によるStx17の分解がアポトーシスに与える影響を解析したところ、Lpg1137を発現している細胞ではアポトーシス活性が著しくて低下していた。これらの結果は、レジオネラはStx17の分解を介してオートファジーのみならずアポトーシスといった宿主防御機構を抑制していることを示している。2:結合タンパク質を介したStx17の機能解析我々は、MAP1B-LC1(LC1)をStx17の結合タンパク質として同定し、LC1はStx17との結合を介してオートファジーを負に制御していることを見いだした。更に、LC1がStx17と結合する為には、217番目のスレオニン残基(T217)のリン酸化が必要である可能性を示している。そこで、T217のリン酸化特異的抗体を作製し、栄養状態と飢餓状態でのリン酸化状態を解析した。その結果、栄養状態でリン酸化されていたT217が飢餓誘導に伴い脱リン酸化されていることを明らかにした。MAP1BにはHCという分子種があり、更に、MAP1にはMAP1AやMAP1sなどの分子種も存在する。これら分子種とStx17との結合を解析し、Stx17はLC1と特異的に相互作用していることも見いだした。
29年度が最終年度であるため、記入しない。
All 2018 2017 2016
All Journal Article (5 results) (of which Int'l Joint Research: 2 results, Peer Reviewed: 4 results, Open Access: 3 results, Acknowledgement Compliant: 1 results) Presentation (10 results) (of which Invited: 5 results)
J Lipid Res.
Volume: in press Issue: 5 Pages: 805-819
10.1194/jlr.m081679
Autophagy.
Volume: 13 Issue: 11 Pages: 2008-2009
10.1080/15548627.2017.1371395
Nat Commun.
Volume: 15406 Issue: 1 Pages: 1-12
10.1038/ncomms15406
Adv Exp Med Biol.
Volume: 997 Pages: 33-47
10.1007/978-981-10-4567-7_3
Nature Communications
Volume: in press