腸管寄生性原虫赤痢アメーバにおけるオートファジー遺伝子Atg8の機能解明
Publicly Offered Research
Project Area | Multidisciplinary research on autophagy: from molecular mechanisms to disease states |
Project/Area Number |
16H01210
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Innovative Areas (Research in a proposed research area)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Biological Sciences
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Research Institution | National Institute of Infectious Diseases |
Principal Investigator |
津久井 久美子 国立感染症研究所, 寄生動物部, 主任研究官 (00420092)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2018-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2017)
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Budget Amount *help |
¥9,100,000 (Direct Cost: ¥7,000,000、Indirect Cost: ¥2,100,000)
Fiscal Year 2017: ¥4,550,000 (Direct Cost: ¥3,500,000、Indirect Cost: ¥1,050,000)
Fiscal Year 2016: ¥4,550,000 (Direct Cost: ¥3,500,000、Indirect Cost: ¥1,050,000)
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Keywords | autophagy / Entamoeba histolytica / phagocytosis / 赤痢アメーバ / オートファジー / Atg8 / protist |
Outline of Annual Research Achievements |
Atg8脂質修飾に重要なAtg5-2/16複合体の同定を行った。相同性のあるAtg5, 12, 16分子に加え、Entamoeba特異的な分子が同定された。赤痢アメーバAtg8の脂質修飾に独自の制御が示唆された。 Atg8とその脂質修飾に関与するAtgについて真核生物全体を対象に系統解析を行ったところ、赤痢アメーバのAtg8は進化速度が極端に速いことを明らかにした。Atg8脂質修飾に関与する分子群については一般的な系統樹と相同の樹形であり、脂質修飾の分子メカニズムを保存する一方で、Atg8の機能分化が進んでいる可能性が示唆された。 Atg8遺伝子発現抑制株の貪食胞のプロテオーム解析を行い、127のAtg8により制御させる候補タンパク質を同定した。これまで貪食胞への局在が知られていなかったSNAR分子なども含まれており、赤痢アメーバにおける貪食胞成熟メカニズムの理解に新たな知見を与えた。 Atg8結合分子の同定を行い6個の解糖系酵素を見いだした。triosephosphate isomeraseはグルコース飢餓48時間後の活性がAtg8遺伝子発現抑制株で低下せずに維持された一方fructose-1,6-bisphosphate aldolaseの活性はAtg8の発現にかかわらず50%程度に低下した。Atg8のエネルギー代謝への関与が示唆された。 赤痢アメーバにおけるストレス誘導性オートファジーについて、Tor阻害剤処理によりシスト化に伴い出現するchromatoid body (ribonucleoprotein[RNP]が集積し、結晶のように見える構造)が観察された。赤痢アメーバシスト化の分子メカニズムは明らかでないが、飢餓ストレスが要因の一つと考えられている。Atg8との関与を検討する必要があるが、Torシグナル下流にストレス応答が起こる可能性が示唆された。
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Research Progress Status |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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Report
(2 results)
Research Products
(24 results)