精巣の新生をも可能にするイモリPGCの運命決定とその維持機構
Publicly Offered Research
Project Area | Mechanisms regulating gamete formation in animals |
Project/Area Number |
16H01254
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Innovative Areas (Research in a proposed research area)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Biological Sciences
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Research Institution | Tottori University |
Principal Investigator |
林 利憲 鳥取大学, 医学部, 准教授 (60580925)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2018-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2017)
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Budget Amount *help |
¥9,880,000 (Direct Cost: ¥7,600,000、Indirect Cost: ¥2,280,000)
Fiscal Year 2017: ¥4,940,000 (Direct Cost: ¥3,800,000、Indirect Cost: ¥1,140,000)
Fiscal Year 2016: ¥4,940,000 (Direct Cost: ¥3,800,000、Indirect Cost: ¥1,140,000)
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Keywords | イベリアトゲイモリ / 配偶子形成 / 始原生殖細胞 / ゲノム編集 / 精巣 / VASA遺伝子 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、(1)イモリの始原生殖細胞(PGC)の決定様式の解明、(2)成体精巣の隣接した組織に存在するPGC様細胞の性質と精巣新生に対する寄与の解明、さらにその結果を基にした(3)イモリPGCの性質を支える遺伝子ネットワーク情報の整備、を目標に行った。 本研究では研究代表者自らが確立した、新規のモデル実験動物であるイベリアトゲイモリを使用した。そこで、本種を用いた研究を推進するために、複数のグループとの共同研究により、遺伝情報(トランスクリプトーム)の整備を行い、イベリアトゲイモリの持つタンパク質の98%以上をカバーすると考えられるデータベースを構築した(論文を投稿準備中)。 次に、配偶子形成に関わることが期待される遺伝子を操作するためのゲノム編集技術を確立する目的で、広島大学のグループとともに、CRISPR/Cas9を介したイベリアトゲイモリの遺伝子KO 法を構築した(論文を投稿中)。 上述の成果をもとに、VASA遺伝子やDazl遺伝子のノックアウトイモリを作製して、配偶子形成に対する影響を調べた。その結果、Dazl遺伝子に重要な役割があることが示された。 さらに、異分野との共同研究にも力を入れた結果、イモリの精子形成におけるカドミウムの毒性を明らかにする論文を発表することができた(鳥取大学獣医学科との共同研究)。 本研究の成果である遺伝子のデータベースや実験手法などを広く普及させるために、イベリアトゲイモリ研究のためのポータルサイトとなるWebページのβ版を作成しており、関係する論文が受理されるのを待ち、一般に公開する計画である。今後は、本研究によって得た研究成果を基盤に、イモリをはじめとする有尾両生類のPGCや配偶子形成の機構が明らかにされていくことが期待される。
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Research Progress Status |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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Report
(2 results)
Research Products
(13 results)