時間がリズムに変わる瞬間の脳内反応を捉える:言語知覚との共通基盤
Publicly Offered Research
Project Area | The Science of Mental Time: investigation into the past, present, and future |
Project/Area Number |
16H01502
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Innovative Areas (Research in a proposed research area)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Complex systems
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Research Institution | Shizuoka University |
Principal Investigator |
黒田 剛士 静岡大学, 情報学部, 特任助教 (50725950)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2018-03-31
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Project Status |
Declined (Fiscal Year 2017)
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Budget Amount *help |
¥7,280,000 (Direct Cost: ¥5,600,000、Indirect Cost: ¥1,680,000)
Fiscal Year 2017: ¥3,770,000 (Direct Cost: ¥2,900,000、Indirect Cost: ¥870,000)
Fiscal Year 2016: ¥3,510,000 (Direct Cost: ¥2,700,000、Indirect Cost: ¥810,000)
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Keywords | 時間知覚 / リズム / 予測 / 心理物理測定 / 脳機能計測 / 時間 / 言語 |
Outline of Annual Research Achievements |
3音によって区切られる2つの隣接する時間間隔のうち,先行 (標準) 時間間隔を繰り返して呈示すると後続 (比較) 時間間隔との弁別が容易になる。この時間知覚の多観察効果 (multiple look effect) について以下の実験を行った。 (1) 多観察効果は,標準時間の繰り返しによって等間隔リズムが形成され,それによって同じ時間間隔が続くという予測が生じ,それゆえに比較時間でのずれに対して検知が鋭敏化した結果であると考えられる。この考えを支持するように,比較時間の後に標準時間を繰り返す場合,すなわち等間隔リズムを予測に利用することができない場合では,多観察効果が減弱することが従来の研究によって示されている。しかし,本研究では,通常の多観察効果のように標準時間を繰り返した後に比較時間を呈示するのではなく,標準時間を前後に置くパターン中央の位置で比較時間を呈示したときに,弁別精度が最大になることがわかった。このことは予測以外の要因が複数連なる時間間隔の弁別に寄与していることを示唆している。 (2) 上述したように,多観察効果は比較時間の後で標準時間を繰り返したときにはほとんど生じない。このとき,比較時間とその直後の標準時間とを時間的に切り離して呈示すると,弁別精度が改善しないどころか悪化することがわかった。つまり,標準時間の繰り返し呈示は,従来知られている多観察効果のように弁別精度を向上するだけではなく,悪化を引き起こすことが明らかになった。 以上の結果を動的注意理論に基づいて説明することを検討している。
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Research Progress Status |
翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。
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Report
(1 results)
Research Products
(11 results)