時間分岐表象における倫理的・心理的価値付与の分析
Publicly Offered Research
Project Area | The Science of Mental Time: investigation into the past, present, and future |
Project/Area Number |
16H01511
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Innovative Areas (Research in a proposed research area)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Complex systems
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Research Institution | Kyoto University (2017) Yamaguchi University (2016) |
Principal Investigator |
青山 拓央 京都大学, 人間・環境学研究科, 准教授 (20432734)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2018-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2017)
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Budget Amount *help |
¥2,600,000 (Direct Cost: ¥2,000,000、Indirect Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 2017: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2016: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
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Keywords | 時間 / 自由意志 / 可能性 / 時間学 / 時制 / 様相 / 倫理 / 価値 / 責任 / 幸福 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究課題は〈課題a:時間分岐的な可能性表象の分析〉と〈課題b:分岐表象における価値付与の分析〉の二つから成り、平成29年度には、同研究課題のもとで平成28年度に出版した自著二冊の内容を、より発展させることに取り組んだ。とくに〈課題a〉に関しては、自著『時間と自由意志:自由は存在するか』(筑摩書房)の一部で展開した〈行為者因果説 agent-causal theory〉の分析をさらに推し進め、その意義を問い直す次の論文を出版した。 [論文]青山拓央, 「原因または錯覚としての行為者」, 『現代思想』, 45-21号, 青土社, 2017. 11. 現代哲学における標準的な自由概念の区分(両立論的自由/非両立論的自由)のもとで、〈行為者因果説〉は非両立論的自由を擁護するものと言えるが、その論理的困難のゆえに〈行為者因果説〉の評価は概して低かった。そこで上記拙論では、標準的な自由概念の区分を見直すとともに、〈行為者因果説〉がなぜ、種々の論理的困難にもかかわらず、注目に値するものなのかを独自の視点から論述した。 また、京都現代哲学コロキアム第15回例会では、〈課題a〉、〈課題b〉の双方に関する最新の見解を、下記の発表において述べた。なお、同例会では、三名の研究者がそれぞれ、前掲の自著(『時間と自由意志:自由は存在するか』)を対象とした発表を行ない、その後、聴衆を交えての全体討論がなされたが、本研究課題の成果を社会に発信するうえで、同例会はたいへん有益であった。 [発表]青山拓央, 「「自由」の新たな見取り図」、京都現代哲学コロキアム, キャンパスプラザ京都, 2017. 8.
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Research Progress Status |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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Report
(2 results)
Research Products
(5 results)