Publicly Offered Research
Grant-in-Aid for Scientific Research on Innovative Areas (Research in a proposed research area)
平成28年度に開発した,スパースモデリングに基づくデータ選択アルゴリズムを実装したデータ同化テストコードに基づき,データ選択に伴うデータ同化結果への影響の検証に着手した。本検証実験においては,人工データを用いた「双子実験」の要領で進めた。まずは,真のモデルパラメータおよび初期状態を設定した上で,数値モデルによるシミュレーションによって得られた結果を擬似観測データとし,逆にモデルパラメータや初期状態は未知であるとしてデータ同化を実施した。研究代表者の研究室に所属する大学院生が,データ同化テストコードを並列計算機へ投入し,データ選択を行わない通常のデータ同化の場合,およびスパースモデリングによるデータ選択を実施した場合について双子実験を実施した。両者の双子実験について,計算時間を比較すると共に,特に正則化パラメータの値が,選択されるデータ点および得られる結果へどのように影響するかについて,慎重に吟味した。得られた成果について,本新学術領域研究の領域会議において発表した。このようにして,開発したデータ同化コードの十分な検証実験を終えた後,最後に新規アルゴリズムを導入したデータ同化手法の実問題への応用として,地震動イメージング法への実装,長尾がフェーズフィールド法への実装に取り組んだ。前者については,首都圏地震観測網で得られた実際の地震データを用いることにより,データ選択による効果について検証した。また後者については,マルテンサイト組織における相変態をターゲットとし,実在の構造材料組織のパラメータならびに内部状態の推定問題への適用を試みた。これらの成果は,2018年米国物理学協会大会,米国地球物理学連合2017年秋季大会,および本新学術領域研究の領域会議で発表した。
29年度が最終年度であるため、記入しない。
All 2017 2016 Other
All Journal Article (6 results) (of which Int'l Joint Research: 1 results, Peer Reviewed: 4 results, Open Access: 4 results, Acknowledgement Compliant: 1 results) Presentation (9 results) (of which Int'l Joint Research: 2 results, Invited: 3 results) Remarks (2 results)
Journal of Geophysical Research: Solid Earth
Volume: 122 Issue: 7 Pages: 5435-5451
10.1002/2017jb014276
システム制御情報学会誌「システム/制御/情報」
Volume: 61 Pages: 132-137
130006784468
Geophys. J. Int.
Volume: 208 Issue: 1 Pages: 529-545
10.1093/gji/ggw410
月刊海洋 号外
Volume: 59 Pages: 76-82
Phys. Rev. E
Volume: 94 Issue: 4
10.1103/physreve.94.043307
PLoS ONE
Volume: 11 Issue: 7 Pages: e0159917-e0159917
10.1371/journal.pone.0159917
http://www.eri.u-tokyo.ac.jp/people/nagaoh/