Publicly Offered Research
Grant-in-Aid for Scientific Research on Innovative Areas (Research in a proposed research area)
大自由度で非線形性が強い複雑なシステムは、生命現象や地球科学現象を筆頭として実世界に数多く存在しており、近年ではそのような系から大量の測定・観測データが得られるようになっている。そのような現象を本質的に理解するためには、系を支配する主要な変数に着目することによって次元を縮約し、スパースな数理モデルに基づく考察を行う必要があると考えられる。本研究計画では、そのような非線形力学系に対する次元縮約理論の定式化を目的としていた。平成29年度は、この研究計画の2年目で最終年度であり、主に以下に述べるような項目について研究を実施した。(1)偏微分方程式で記述される散逸力学系のKoopman作用素論に基づく縮約法の定式化。昨年度の研究で得られた常微分方程式系に関する同様の結果を拡張して、平衡解に緩和する解を持つ偏微分方程式系やリミットサイクル解に収束する解を持つ偏微分方程式系についてもKoopman作用素の固有汎関数を導入することによって系を大域的に線形化でき、平衡解やリミットサイクル解の近傍で縮約した振幅方程式や位相振幅方程式を導出できることを示した。(2)集団振動するネットワーク結合力学系の集団位相縮約。集団振動解を持つネットワーク結合力学系に対する縮約位相方程式を一般的に導出してネットワーク間の集団位相同期現象を議論した。(3)縮約モデルに基づく同期現象の最適化。偏微分方程式系に対する位相縮約法を応用して複数の時空リズム間の同期現象の最適化を議論した。これらの内容の一部は既に学会や論文として公表済みであり、また一部については論文として公表準備中である。
29年度が最終年度であるため、記入しない。
All 2018 2017 2016
All Journal Article (7 results) (of which Int'l Joint Research: 2 results, Peer Reviewed: 7 results, Open Access: 5 results, Acknowledgement Compliant: 2 results) Presentation (13 results) (of which Int'l Joint Research: 6 results, Invited: 2 results) Book (1 results)
Chaos
Volume: 28 Issue: 4 Pages: 045103-045103
10.1063/1.5009669
120006953245
Physical Review E
Volume: 96 Issue: 1 Pages: 012224-012236
10.1103/physreve.96.012224
120006582616
Volume: 96 Issue: 1
10.1103/physreve.96.012223
120006582613
Scientific Reports
Volume: 7 Issue: 1 Pages: 1121-1121
10.1038/s41598-017-01010-0
120006582596
Volume: 95 Issue: 1 Pages: 012212-012212
10.1103/physreve.95.012212
120006582575
Volume: 27 Issue: 2 Pages: 023119-023119
10.1063/1.4977195
120006582585
Volume: 94 Issue: 3
10.1103/physreve.94.032201
120006582541