嫌悪事象の検出と回避に関わる神経活動の発振現象
Publicly Offered Research
Project Area | Non-linear Neuro-oscillology: Towards Integrative Understanding of Human Nature |
Project/Area Number |
16H01603
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Innovative Areas (Research in a proposed research area)
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Complex systems
|
Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
松本 正幸 筑波大学, 医学医療系, 教授 (50577864)
|
Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2017-03-31
|
Project Status |
Discontinued (Fiscal Year 2016)
|
Budget Amount *help |
¥6,500,000 (Direct Cost: ¥5,000,000、Indirect Cost: ¥1,500,000)
Fiscal Year 2016: ¥3,120,000 (Direct Cost: ¥2,400,000、Indirect Cost: ¥720,000)
|
Keywords | 神経生理学 / 外側手綱核 / 前部帯状皮質 |
Outline of Annual Research Achievements |
報酬を得る・罰を避けるための学習は、動物の生存にとって必須の能力である。脳の多くの領域が報酬や罰の情報をコードすることが知られているが、それぞれの脳領域がどのような役割を分担し、あるいはどのように協調して、報酬を得る・罰を避ける学習を実現しているのかは不明である。最近の研究の中で研究代表者らは、嫌悪的な事象(報酬の消失や罰刺激の出現)に対して活動を上昇させる外側手綱核と前部帯状皮質の役割分担について報告した。外側手綱核が現在の嫌悪事象を素早く検出するのに対し、前部帯状皮質は現在だけでなく、過去に経験した嫌悪事象の情報も保持することを明らかにした。また、前部帯状皮質には、動物の回避行動に関係するニューロン活動も多く見られた。本研究では、外側手綱核が嫌悪事象を検出してその情報を前部帯状皮質に伝達しているのではないかと考え、この2つの脳領域が協調して働くために、オシラトリーな神経活動が寄与する可能性を検証したい。 平成28年度は、嫌悪事象を避ける行動課題をサルに訓練し、その外側手綱核と前部帯状皮質から神経活動を同時記録する予定であった。これまでにサルの訓練を半ばまで終了している。しかし、計画班として参加する他の新学術領域研究の採択が決定し、重複受給制限により、本研究の廃止が決定した。新しく採択された新学術領域研究でも共通の行動課題をサルにおこなわせるため、これまで訓練したサルをこの研究に用いる予定である。
|
Research Progress Status |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Strategy for Future Research Activity |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Report
(1 results)
Research Products
(1 results)