ドーパミン受容体及びNMDA受容体変異マウスを用いた大脳基底核回路の機能解析
Publicly Offered Research
Project Area | Non-linear Neuro-oscillology: Towards Integrative Understanding of Human Nature |
Project/Area Number |
16H01606
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Innovative Areas (Research in a proposed research area)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Complex systems
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
笹岡 俊邦 新潟大学, 脳研究所, 教授 (50222005)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2018-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2017)
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Budget Amount *help |
¥6,240,000 (Direct Cost: ¥4,800,000、Indirect Cost: ¥1,440,000)
Fiscal Year 2017: ¥3,120,000 (Direct Cost: ¥2,400,000、Indirect Cost: ¥720,000)
Fiscal Year 2016: ¥3,120,000 (Direct Cost: ¥2,400,000、Indirect Cost: ¥720,000)
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Keywords | ドーパミン受容体 / 大脳基底核 / パーキンソン病 / 運動調節 / 学習記憶 / 直接路 / 間接路 / NMDA受容体 / 大脳皮質基底核回路 / 神経活動 / 大脳基底核回路 / 神経活動記録 / 可逆的遺伝子発現調節 / 遺伝子操作マウス |
Outline of Annual Research Achievements |
生理研の南部篤教授(本研究領域代表)、知見聡美(計画班員)らと共同し、応募者等が開発したD1Rノックダウン(D1R KD)マウスを用いて、D1Rを欠損させると運動量が減少し、大脳基底核神経細胞のin vivo電気生理学的解析により、直接路の投射先(脚内核)と、間接路神経の投射先(淡蒼球外節)の活動を記録すると、大脳皮質刺激による運動指令は大脳基底核の3つの経路により脚内核に達し、正常では3相性(興奮-抑制-興奮)の神経活動として出力されるが、D1R欠損の場合は抑制が消失した。この結果から、D1Rを介する情報伝達は直接路を通る信号の伝達と、運動の発現に不可欠であること、一方、大脳基底核の自発的神経活動は、D1R欠損状態であっても基底核出力部において変化しないことを見出した。この結果は直接路を通る信号の動的な伝達の減少がより本質的な変化であることを示した。 また、Rotarodによる運動学習試験、受動的回避試験による忌避学習と記憶の試験を行ったところ、成熟期のD1R KDマウスをD1R欠損とすると、D1Rストレート欠損マウスよりも成績が低下し、Dox投与停止でD1R発現が回復すると、学習記憶の成績が回復したことから、成熟期にD1Rを介する直接路の情報伝達が、学習・記憶に重要であることがわかった。併せて、新潟大学の崎村建司教授と共同で作製しているD2Rノックダウンマウスが完成し、今後、間接路に関する機能の解明のため、D1R KDマウスと同様の解析を行う。またNMDA 受容体異常活性化と異常発振を検討する為、アミノ酸置換によりNMDA 受容体異常活性化するマウスを作成した。 <研究実績> (1)学術論文:10報 (2) 学会研究会発表:21件 (3) シンポジウムの主催:2件 (4) 著書執筆:1件 (5) 国際共同研究:1件 (6) 共同研究のための班員間の打合せ:10回開催
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Research Progress Status |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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Report
(2 results)
Research Products
(33 results)
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[Journal Article] Leucine-rich repeat kinase 2 is a regulator of B cell function, affecting homeostasis, BCR signaling, IgA production, and TI antigen responses.2016
Author(s)
Kubo M, Nagashima R, Ohta E, Maekawa T, Isobe Y, Kurihara M, Eshima K, Iwabuchi K, Sasaoka T, Azuma S, Melrose HL, Farrer MJ, Obata F
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Journal Title
Journal of Neuroimmunology
Volume: 292
Pages: 1-8
DOI
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Peer Reviewed / Int'l Joint Research
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[Presentation] D1/D2ドーパミン受容体コンディショナル発現マウスによる運動制御機構の解明2018
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