Publicly Offered Research
Grant-in-Aid for Scientific Research on Innovative Areas (Research in a proposed research area)
脳身体の発達過程における手遊びの寄与に注目し,脳-身体-環境における動的関係性を扱う情報の時空間階層性を,非線形振動子系の観点から分析し,視覚・聴覚・触覚・運動感覚等の欠損時に互いに補完し課 題達成する相補性を探求する方向性として認知運動発達支援やリハビリテーションへの応用に向かう数理基盤を構築することを目的とした.本年度は,脳活動,視線,動作の同時測定系を構築,対面した手遊びとして,じゃんけん課題における同期形成のダイナミクス分析を行った.用いたじゃんけん課題は比較的最近に日本で普及している「最初はぐー」の掛け声で開始するもので,3回から4回を腕振りが得られる.ゲーム中の勝敗によって掛け声をかけるホストとその相手をスレーブとして解析した結果,動作の同期性に関しては,ホスト側が振幅と周期が比較的安定しているのに対して,スレーブ側が振幅を増大させながらタイミングを一致させることが観測された.これは,ゲーム中の勝敗によってホストとスレーブが交代した場合でも同様であった.同期構造の開始時の腕振りが下から始まるか(FU)上から始まるか(FD)で分類すると,同期形成はファーストアップ(FU)がほとんどであったが,試行回数が進んむ時系列解析では,ホストがFUだった場合スレーブもFUとなり,ホストがUSだった場合にはスレーブもUSになる傾向が確認された.ジャンケンの熟練度を比較すると上級者では振幅を増大させる最適化されたジャンケンにより同期性が確保されるのに対し,中級者では最後の振りは一致するものの全体的として同期性が低い.さらに初級者は互いに振りを合わせようと動作するものの,周期は一致しても位相が一致しないという傾向が現れた.同時計測された脳波解析では,ジャンケンの最初の振りから2,3回目の振りの最中に4Hz~10Hz付近の整合性がウェーブレットコヒーレンス解析によって示唆された.
29年度が最終年度であるため、記入しない。
All 2018 2017 2016 Other
All Int'l Joint Research (9 results) Journal Article (6 results) (of which Int'l Joint Research: 2 results, Peer Reviewed: 4 results, Open Access: 2 results, Acknowledgement Compliant: 3 results) Presentation (21 results) (of which Int'l Joint Research: 17 results) Book (1 results) Remarks (2 results) Funded Workshop (1 results)
EURASIP Journal on Advances in Signal Processing
Volume: 2018
電子情報通信学会技術研究報告(NC研究会)
Volume: 116 Pages: 31-36
Volume: 116 Pages: 25-30
ICIC Express Letters
Volume: 11(1) Pages: 65-70
Computational and Mathematical Methods in Medicine
Volume: 2017 Pages: 1861645-17
10.1155/2017/1861645
Multibody System Dynamics
Volume: 2016 Issue: 2 Pages: 1-31
10.1007/s11044-016-9532-9
https://dynamicbrain.neuroinf.jp/