Publicly Offered Research
Grant-in-Aid for Scientific Research on Innovative Areas (Research in a proposed research area)
本研究では,蛍光物体の質感編集技術を確立することを目指す.蛍光物体の光学的特性が入射光と反射光の方向だけでなく波長にも依存することから,主に多波長・多方向光源システム(マルチ/ハイパースペクトルライトステージ)を用いた蛍光物体の解析および画像生成を行う.具体的には,被写体を様々な波長で様々な方向から照明して撮影した画像を用いたイメージベーストモデリング(IBM)とイメージベーストレンダリング(IBR)に取り組む.前者のIBMに関しては,多波長・多方向光源下の蛍光物体の画像から,物体表面の分光特性(分光反射率,蛍光励起スペクトル,および,蛍光放射の色度)と法線を推定する手法を開発した.これにより,分光分布も空間分布も任意の光源環境における蛍光物体の画像生成が可能になった.また,ストークスシフトを活用した蛍光照度差ステレオにおいて,鏡面反射に対して頑健な法線推定を実現するために,光源波長と観測波長の両方を画素ごとに最適化する手法を開発した.後者のIBRに関しては,多波長・多方向光源下の画像を,拡散反射や鏡面反射などの反射成分と蛍光成分に分離する手法を開発した.具体的には,多波長・多方向光源システムでも用いているLEDなどの狭帯域光源を仮定し,RGB色空間における反射光の色と蛍光の色の関係を調べて,2枚の画像からの分離が可能であることを明らかにした.また,蛍光色に関する事前知識を活用することで,単一画像からの分離が可能であることも示した.これにより,蛍光強度を変化させたときの写実的画像の生成,つまり,蛍光感の編集が可能になった.上記の研究に加えて,動的シーンにおける蛍光感の編集,5自由度光線空間による蛍光物体の照明シミュレーション,および,単一画像中の物体への蛍光成分の付与による蛍光感の編集などに取り組んだ.
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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All Int'l Joint Research (1 results) Presentation (25 results) (of which Int'l Joint Research: 6 results, Invited: 1 results) Remarks (1 results)
http://www.pluto.ai.kyutech.ac.jp/~okabe/