Publicly Offered Research
Grant-in-Aid for Scientific Research on Innovative Areas (Research in a proposed research area)
高分解能電子顕微鏡を用いて,配位化学を基盤とした高分子構造過程の機構解明について推進した.本年度は新学術研究領域内外の共同研究を中心に,種々の材料についての形成過程機構の研究を行った.1.ピラジン含有グラフィジインナノシートの構造解析:界面合成法により合成された,金属配位部位としてピラジン部位を有するグラフィジインナノシートについて,原子分解能透過電子顕微鏡を用いた構造解析を行った.100マイクロメートルサイズのナノシートについてマイクログリッドに担持して構造解析を行った結果,アモルファス構造であることが明らかとなった.これはX線回折などの結果と一致しており,非対称構造をもつモノマーに由来して非周期性の構造が優位に形成することが示された.なお,本成果は東京大学の坂本良太博士をはじめとする共同研究者との研究成果である.2.ペプチド銀錯体の焼結によるナノ構造形成機構の解明:金属配位部位をもつペプチドと銀(I)イオンからなるマイクロメートルサイズの球状微結晶の焼結による階層的銀ナノ構造の形成機構について,原子分解能透過電子顕微鏡および高分解能低着地電圧走査電子顕微鏡を用いて精査した.焼結過程の途中においてナノサイズの銀粒子が錯体結晶の表面に徐々に生成し,最終的に結晶表面を覆いつくすことを明らかにした.なお,本成果はお茶の水女子大学の三宅亮介博士をはじめとする共同研究者との研究成果である.
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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ChemPlusChem
Volume: 84 Issue: 3 Pages: 295-301
10.1002/cplu.201800666
Journal of Materials Chemistry A
Volume: 6 Issue: 44 Pages: 22189-22194
10.1039/c8ta07347c
Journal of the American Chemical Society
Volume: 140 Issue: 1 Pages: 62-65
10.1021/jacs.7b10575
Dalton Transactions
Volume: 47 Issue: 10 Pages: 3258-3263
10.1039/c8dt00112j
Inorganic Chemistry Communications
Volume: 84 Pages: 1-4
10.1016/j.inoche.2017.07.009
Volume: 139 Issue: 45 Pages: 16024-16027
10.1021/jacs.7b07077
http://www.chem.s.u-tokyo.ac.jp/users/common/NakamuraLab.html
http://www.chem.s.u-tokyo.ac.jp/~common/NakamuraLab.html