Publicly Offered Research
Grant-in-Aid for Scientific Research on Innovative Areas (Research in a proposed research area)
リボソームによる新生鎖合成のメカニズムが明らかになってきた現在,その得られた情報をもとに,新生鎖合成を自在に制御できるような次世代型新生鎖合成システムの創成が期待されている.本研究は,大腸菌をモデルとして,新生鎖合成に必要なエネルギーを供給するGTPaseを運搬するストークの足場タンパク質L10の改変によって真核の性質を持つキメラ型L10を作製し,それに結合するL12二量体(バクテリア)又はP1二量体(真核型)の個数を調節することで,新生鎖の合成速度を人工的に数段階調節できるタンパク質合成システムを創出することを試みる.その目的に達成するため,平成29年度に得られた結果に基づいて研究を進めた.H29年度に作製したキメラL/PストックL10(CH1)P0(CH2)を用いて,L12,およびP1との結合をさらに再現性を確認し,翻訳GTPase因子である古細菌伸長因子aEF-2との結合実験へ進めた.その結果,キメラL/Pストックが古細菌伸長因子aEF-2との結合が見られた.次に,キメラL/Pストックが翻訳速度に対する影響があるかかとうかを確認するため,他の種類のL10変異体, 例えば,L10(CH2P0(CH1)の作製より,キメラL/Pストックの翻訳速度をin vitroで調べることを先に進めた.in vitroの調べは,東大の網藏和晃助教の協力をいただき,研究協力者である内海教授が作製したL11欠損株を用いて,大腸菌の無細胞発現系を利用することにした.コントロールとして, WTのL10-L12L12-L12L12の5量体も必要であり,大量調製を行った.L10-L12L12-L12L12の調製もキメラL/Pストックを作成した場合と同様にL12と共発現系を用いて,精製には尿素を使用する必要がるので,refolding-reconstruct方法で大量調製ができた.それらのサンプルを用いて,大腸菌の無細胞発現系で調べたところ,キメラL/Pストックが機能することが分かった.
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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Nucleic Acids Research
Volume: 46 Issue: 6 Pages: 3232-3244
10.1093/nar/gky115
http://altair.sci.hokudai.ac.jp/g6/
http://altair.sci.hokudai.ac.jp/g6/Research/TRLFs.html