Publicly Offered Research
Grant-in-Aid for Scientific Research on Innovative Areas (Research in a proposed research area)
本年度は、まず、VP6蛍光標識IBAVを用いた接種IBAV粒子およびVP6の動体解析を行った。一過的にEGFPで標識されたIBAV粒子は、接種後、短時間で細胞表面に接着し、一箇所に集められながら細胞内に取り込まれた。また、ニホンウナギで発見されたビリルビンと反応して緑色蛍光を発するタンパク質UnaG(139aa)をVP6に挿入したIBAVを作製した。このUnaG-labeled IBAVが感染したBHK細胞では、感染後約10時間で、UnaG-VP6が細胞質内に凝集して発現した。また、UnaG-VP6の凝集塊は細胞質内を移動しながら大きくなった。さらに、いくつかの凝集塊が融合して大きくなることも明らかとなった。これまでの研究からこの凝集塊はウイルス封入体(VIB)と考えられる。よって、VIBは細胞質内で合成されたIBAVタンパク質が任意の場所に集められて形成されるのではなく、細胞内に侵入したIBAV由来のコア粒子(1-数個)の周りでタンパク質が合成されると同時に形成され、その後、近くのVIBと融合を繰り返すことで成長することが示唆された。次に、UnaG標識BTVとmCherry標識IBAVの共感染実験を行った。UnaG標識BTVは新たに構築した遺伝子操作法を用いて作製した。BTVとIBAVが共感染している細胞は、比較的少なかった。しかし、BTVとIBAVが共感染したBHK細胞では、形成されたVIBに、VP6をはじめ両方のウイルスタンパク質が蓄積していることが明らかとなった。以上より、少なくとも比較的近縁なBTVとIBAVでは、VIB形成時における種特異的選択は起こらず、VIB内での粒子形成時、もしくは感染時における選択制が存在していることが示唆された。最後に、ムコウイルスMUVの新規遺伝子操作系を構築し、UnaGもしくはmCherryで標識したMUVを作製することに成功した。
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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All Int'l Joint Research (2 results) Presentation (7 results) (of which Int'l Joint Research: 1 results, Invited: 1 results) Remarks (2 results)
http://www.research.kobe-u.ac.jp/ans-intergenomics/researcher.html
http://www.ans.kobe-u.ac.jp/index.html