正と負の意志の動的平衡を担う神経活動の解明
Publicly Offered Research
Project Area | Creation and Promotion of the Will-Dynamics |
Project/Area Number |
17H06043
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Innovative Areas (Research in a proposed research area)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Complex systems
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
人羅 菜津子 北海道大学, 薬学研究院, 助教 (40762191)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2018)
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Budget Amount *help |
¥8,840,000 (Direct Cost: ¥6,800,000、Indirect Cost: ¥2,040,000)
Fiscal Year 2018: ¥4,420,000 (Direct Cost: ¥3,400,000、Indirect Cost: ¥1,020,000)
Fiscal Year 2017: ¥4,420,000 (Direct Cost: ¥3,400,000、Indirect Cost: ¥1,020,000)
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Keywords | 神経科学 / 情動 / 記憶・学習 / 光遺伝学 / カルシウムイメージング |
Outline of Annual Research Achievements |
ある行動を起こすべきか否かは、快情動が原動力となり行動を起こそうとする「正の意志」と、不快情動によって行動を抑制する「負の意志」のバランスによって決定すると考えられる。ウィルダイナミクスの神経基盤を解明するためには、快・不快情動が状況に応じてどのように切り替えられて行動を制御するのかを解明する必要がある。そこで、報酬刺激と嫌悪刺激が共存する葛藤状態において、正と負の意志のバランスを調節して行動を制御する神経回路メカニズムを解明することを目的として研究をおこなった。 これまでに、正と負の意志のバランスを研究対象とするための行動実験系(葛藤試験)の立ち上げを完了した。食餌制限下のマウスに対して、実験環境でスクロース水(報酬)が得られることを学習させた。報酬学習の成立後、実験環境で電気ショック(嫌悪刺激)が与えられることを学習させた。食餌制限の程度、嫌悪刺激の強度・頻度などを調節することにより、マウスがスクロース水を舐めに行ったり行かなかったりする葛藤状況を成立させた。また、自由行動下マウスの複数の脳領域から神経活動を同時に観察するためのマルチサイトファイバーフォトメトリー法を確立し、葛藤試験を遂行中のマウスから神経回路活動をリアルタイムで記録した。その結果、報酬を獲得する行動を起こす時に活性化する神経経路を発見した。さらに、同経路を光遺伝学的手法により活性化したところ、報酬関連行動が促進されることが明らかになった。
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Research Progress Status |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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Report
(2 results)
Research Products
(4 results)