牧畜民社会における感情の身体表現とその変化:東アフリカ・マサイの事例から
Publicly Offered Research
Project Area | Construction of the Face-Body studies in transcultural conditions |
Project/Area Number |
18H04192
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Innovative Areas (Research in a proposed research area)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
田 暁潔 筑波大学, 体育系, 助教 (60806983)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2020-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2019)
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Budget Amount *help |
¥2,600,000 (Direct Cost: ¥2,000,000、Indirect Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 2019: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2018: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
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Keywords | 牧畜民マサイ / 感情 / 身ぶり / 描画 / 感情認識 / 感情の身体表現 / インタラクション / フィールド実験 / フィールド調査と実験テスト / 牧畜民 / 感情の表出と認識 / 身体表現 / 社会変化 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、東アフリカのサバンナに暮らす牧畜民マサイを事例にし、学校教育や近代開発などによって激しく変化するマサイ社会において、人々が「怒り」、「恐れ」、「嫌悪」、「悲しみ」、「喜び」の五つの感情をいかなる表情とジェスチャーによって表出・認識しているのかを考察した。具体的に、マサイの子どもが異なる生活空間それぞれでいかに五感を生かして野生動物とかかわってきたのか、その中で「怒り」や「恐れ」、「喜び」、「悲しみ」など、野生動物に対する複雑な感情が実践を通していかに生成され表出したのかを、会話分析及び参与観察から得られた民族誌的なデータから検討した。また、子どもと大人の相互行為における当事者の感情流出や身ぶり、それらが社会化のプロセスにおける役割について考察を試した。 以上の調査と同時に、同「顔・身体学」の計画班A01-P02との連携によって、マサイを対象にした描画フィールド実験の予備調査を実施した。「感情・表情」の表現と認識を、普遍性と地域性の両方から再発見するため、「描画のプロセス」と「成果としての絵」の両方に注目したデータ収集をおこなった。それらのデータを用いて、2019年12月に東京外国大学のフィールドネットラウンジにおいてワークショップを開催した。 そのほか、感情に関するマサイの身体表現をマサイ社会における身体技法の特徴の一部として捉えて、感情を表す身体技法について、日本国内外の人類学者と討論をした。その議論の結果、身体技法を理解するために、既存の概念である「わざ」について、5つの課題を整理した。その5つの課題についての理解をさらに深めるために、国際学術誌「Techniques & Culture」に特集号の刊行を申請し、刊行の許可を得ている。申請者は、その特集号の共同編集者を務めるほか、「マサイ社会において感情とかかわる多様な身体技法」についての論文を発表する予定である。
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Research Progress Status |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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Report
(2 results)
Research Products
(9 results)