Publicly Offered Research
Grant-in-Aid for Scientific Research on Innovative Areas (Research in a proposed research area)
以下の研究を行い、査読付欧文論文出版などの成果を挙げた。(1)冷たいダークマターモデルを採用した高分解能宇宙論的N体シミュレーションの解析を進め、宇宙大規模構造とダークマターハローの構造の関係を調べた。赤方偏移0におけるホストハローの構造はサブハローのフィラメント降着の強さに依存して変化し、降着が強いホストハローでは(i)軸比が小さくなり、よりつぶれた形状を示す(ii)長軸の向きがフィラメント方向に揃いやすい(iii)角運動量ベクトルはフィラメント方向に垂直になりやすい、といった傾向があることを明らかにした。一方、等方的なサブハロー降着により形成されたホストハローは、より丸い形状を示す。(2)ダークマター自己相互作用を考慮した宇宙論的N体シミュレーションコードを開発し、低光度矮小楕円体銀河スケールまで分解できる高分解能のシミュレーションを行った。これは従来当該分野でなされてきたものよりも、格段に良い分解能である。回転速度が最大となる半径の内側で平均化されたサブハローの密度は、冷たいダークマターと自己相互作用するモデル間で差が見られなかった。一方、その半径よりおよそ半分程度のスケールより内側で平均化された密度は、自己相互作用するモデルでは冷たいものより著しく低く、密度構造はコア構造を示すことを確認した。
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
All 2020 2019 2018 Other
All Int'l Joint Research (1 results) Journal Article (6 results) (of which Int'l Joint Research: 3 results, Peer Reviewed: 6 results, Open Access: 6 results) Presentation (12 results) (of which Int'l Joint Research: 5 results, Invited: 3 results)
Monthly Notices of the Royal Astronomical Society
Volume: 492 Issue: 3 Pages: 3662-3671
10.1093/mnras/staa069
Volume: 490 Pages: 2405-2413
10.1093/mnras/stz2786
Volume: 487 Issue: 2 Pages: 2718-2729
10.1093/mnras/stz1373
Volume: 486 Issue: 4 Pages: 5917-5923
10.1093/mnras/stz1277
Volume: 491 Issue: 3 Pages: 4387-4395
10.1093/mnras/stz3376
120007132819
Galaxies
Volume: 7 Issue: 3 Pages: 68-68
10.3390/galaxies7030068