Publicly Offered Research
Grant-in-Aid for Scientific Research on Innovative Areas (Research in a proposed research area)
ガラス形成物質に見られるテラヘルツ帯普遍的励起であるボゾンピークやフラクタル構造体の普遍的励起であるフラクトンに関し、テラヘルツ時間領域分光を主とした分光研究を推進した。ボゾンピークに関する基礎的な実験研究と分子動力学計算によって得た知見から、ナノアモルファス領域において系が相分離を起こす場合にボゾンピークも分離することが明らかとなった。これは、高分子のミクロ相分離の系への応用が期待できる。また、ボゾンピーク周波数近傍の誘電関数はローレンツモデルやデバイ緩和モデルで表現できない特異性を持つが、これを克服するためにフォノン-ポラリトンの分散関係において減衰幅に波数依存性を持たせることによって解決した[arXiv:2004.12358]。フラクトン励起に関し、非晶質に対する線形応答理論とフラクトンモデルの分散関係を組み合わせ、フラクトン領域の赤外光振動結合定数の表式を提案し、タンパク質リゾチームに対するテラヘルツ分光によって検証を行った[arXiv:1910.04400]。このフラクトンを調べるために粗視化分子動力学 計算による予備研究を実施したが[Sci. Rep. 2019]、振動状態密度にフラクトンは発現しなかった。理由は、実施した計算において高分子1本鎖のフラクタル次元は2であるが、系全体のフラクタル次元は3でありフラクタル構造体ではなかったことに由来していると結論した。また、パーシステントホモロジー理論におけるパーシステントホモロジー次元とフラクタル次元を比較し、タンパク質の主鎖に関する2 次(空洞)のパーシステント図から得られるパーシステントホモロジー次元が、フラクタル次元と同様の値を示すことを見出した。
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
All 2020 2019 2018 Other
All Int'l Joint Research (6 results) Journal Article (11 results) (of which Int'l Joint Research: 4 results, Peer Reviewed: 10 results, Open Access: 3 results) Presentation (39 results) (of which Int'l Joint Research: 28 results, Invited: 11 results) Book (1 results) Remarks (3 results)
Carbohydr. Polym.
Volume: 232 Pages: 115789-115789
10.1016/j.carbpol.2019.115789
arXiv.org
Volume: - Pages: 1-33
Scientific Reports
Volume: 9 Issue: 1 Pages: 19514-19514
10.1038/s41598-019-55564-2
120006902557
2019 44th International Conference on Infrared, Millimeter, and Terahertz Waves (IRMMW-THz)
Volume: - Pages: 1-2
10.1109/irmmw-thz.2019.8873884
10.1109/irmmw-thz.2019.8874487
https://doi.org/10.1016/j.ceramint.2019.08.223
Volume: 45 Issue: 18 Pages: 24811-24817
10.1016/j.ceramint.2019.08.223
2018 43rd International Conference on Infrared, Millimeter, and Terahertz Waves (IRMMW-THz)
10.1109/irmmw-thz.2018.8510433
10.1109/irmmw-thz.2018.8510157
Volume: - Pages: 1-1
10.1109/irmmw-thz.2018.8509881
10.1109/irmmw-thz.2018.8510341
10.1109/irmmw-thz.2018.8509969
https://researchmap.jp/mori.tatsuya/
http://www.ims.tsukuba.ac.jp/~mori_lab/index.html