Publicly Offered Research
Grant-in-Aid for Scientific Research on Innovative Areas (Research in a proposed research area)
本研究では,細胞内タンパク質の分解を誘導する光応答性小分子を開発し,光照射のタイミングと照射光波長によって,標的タンパク質の分解誘導の停止・開始や分解誘導の程度を制御する技術開発を目指している.ユビキチン化を介したタンパク質分解を誘導するために,E3リガーゼ複合体を形成するタンパク質であるセレブロンとFK506結合タンパク質変異体(FKBP12(F36V))とを連結可能な光応答性小分子を前年度までに開発した.当該年度は,培養細胞に蛍光タンパク質との融合タンパク質FKBP12(F36V)-EGFPを発現させ,合成した分解誘導剤を添加し,蛍光顕微鏡観察とウエスタンブロッティング解析によりFKBP12(F36V)の分解誘導が引き起こされるかを検証した.その結果,蛍光顕微鏡によるタイムラプスイメージングでは,蛍光シグナルの経時的な変化を定量したが,顕著な減少は見られなかった.一方,ウエスタンブロッティング解析では,分解誘導剤の添加により,濃度依存的に分解誘導が引き起こされているような結果が得られた.しかしながら,その変化量は実験ごとの誤差が大きく,確信を得るには至らなかった.この原因として,トランスフェクションによるFKBP12(F36V)-EGFPの一過性発現では細胞内タンパク質量が実験ごとに一定ではない,ということが考えられた.そこで,HEK293細胞を用いてFKBP12(F36V)-EGFPの安定発現株を作製した.今後,作製した細胞株を用いることでタンパク質分解の光誘導法の確立が期待される.
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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ChemBioChem
Volume: 印刷中 Issue: 11 Pages: 1382-1386
10.1002/cbic.201800816
http://www2.tagen.tohoku.ac.jp/lab/mizukami/