Research on physiologically active lipid ligands produced by Fusarium filamentous fungi
Publicly Offered Research
Project Area | Frontier research of chemical communications |
Project/Area Number |
18H04623
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Innovative Areas (Research in a proposed research area)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | The University of Tokushima |
Principal Investigator |
櫻谷 英治 徳島大学, 大学院社会産業理工学研究部(生物資源産業学域), 教授 (10362427)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2020-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2019)
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Budget Amount *help |
¥4,680,000 (Direct Cost: ¥3,600,000、Indirect Cost: ¥1,080,000)
Fiscal Year 2019: ¥2,340,000 (Direct Cost: ¥1,800,000、Indirect Cost: ¥540,000)
Fiscal Year 2018: ¥2,340,000 (Direct Cost: ¥1,800,000、Indirect Cost: ¥540,000)
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Keywords | 脂肪酸二次代謝産物 / 糸状菌 |
Outline of Annual Research Achievements |
自然界から廃グリセロールを利用可能な菌のスクリーニングを行った結果、脂肪酸二次代謝産物(10-ヒドロキシ脂肪酸と10-オキソ脂肪酸)を著量蓄積する糸状菌の単離に成功している。通常培養では生成されないこれら脂肪酸二次代謝産物は特定のストレス下で生成することから生理活性脂質リガンドとして機能することが期待される。菌体内でこれら脂肪酸二次代謝産物の貯蔵形態や生理学的機能が解明されれば、これら脂肪酸二次代謝産物を含む脂質が新たな生物活性脂質リガンドとして機能すると考えられる。 当該年度においては、本糸状菌より脂肪酸水和酵素遺伝子のクローニングを試みた。本糸状菌には二つのホモログ遺伝子が存在し、互いのアミノ酸配列の相同性は低いもののN末端側に特徴的なFAD結合部位を有していた。また、一方の遺伝子のみ転写されていることが分かった。そこで、転写されていることが確認された遺伝子を大腸菌で発現させ、その機能を解析した。本酵素遺伝子を発現させた大腸菌の菌体反応において、添加したオレイン酸を10-ヒドロキシステアリン酸へ、リノール酸を10-ヒドロキシ-シス-12-オクタデセン酸へ効率よく変換することがわかった。また、油糧糸状菌において本酵素遺伝子を発現させたところ、培養中に添加したオレイン酸を10-ヒドロキシステアリン酸へ変換することがわかった。一連の脂肪酸水和酵素遺伝子の解析においては、バクテリア由来のものが多く研究されている。一方で、本糸状菌とバクテリアの脂肪酸水和酵素のアミノ酸配列の相同性は30%から40%程度しかない。糸状菌からの脂肪酸水和酵素遺伝子の機能解析の例はこれまで報告されておらず、糸状菌での本来の役割解明が今後の課題である。
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Research Progress Status |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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Report
(2 results)
Research Products
(9 results)