植物TGNにおけるポストゴルジ輸送選別ゾーンの構築機構と動態
Publicly Offered Research
Project Area | Toward an integrative understanding of functional zones in organelles |
Project/Area Number |
18H04857
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Innovative Areas (Research in a proposed research area)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Ochanomizu University |
Principal Investigator |
植村 知博 お茶の水女子大学, 理系女性教育開発共同機構, 准教授 (90415092)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2020-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2019)
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Budget Amount *help |
¥7,540,000 (Direct Cost: ¥5,800,000、Indirect Cost: ¥1,740,000)
Fiscal Year 2019: ¥3,770,000 (Direct Cost: ¥2,900,000、Indirect Cost: ¥870,000)
Fiscal Year 2018: ¥3,770,000 (Direct Cost: ¥2,900,000、Indirect Cost: ¥870,000)
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Keywords | TGN / 植物 / ライブイメージング / トランスゴルジ網 / ゴルジ体 / オルガネラゾーン / 膜交通 |
Outline of Annual Research Achievements |
トランスゴルジ網(TGN)は、ゴルジ体のトランス槽の外側に存在する網目状の構造で、積荷タンパク質の選別を行う、ポストゴルジ輸送網の玄関にあたるオルガネラである。一般的にはTGNはゴルジ体の一部と考えられてきていた。しかし、我々は植物細胞を用いた超解像ライブイメージングにより、TGNはゴルジ体のトランス槽に接して存在するGA-TGNとゴルジ体とは独立して存在するGI-TGN の2種類が存在すること、GI-TGNはGA-TGNの一部が解離することによって形成され分泌経路で機能することを既に見出している。そこで本研究では、植物のTGNにおける輸送選別ゾーンについて、超解像ライブイメージング顕微鏡による観察をおこなった。その結果、TGNから細胞膜方向へ輸送される積荷タンパク質を認識する被覆タンパク質であるAdaptor protein 複合体 1 (AP-1) と、TGNから液胞方向へ運ばれる積荷タンパク質を認識する被覆タンパク質であるAP-4が、それぞれ分泌輸送ゾーンと液胞輸送ゾーンに局在していることが明らかとなった。詳細な観察の結果、分泌輸送ゾーンには、分泌経路で機能する膜融合因子であるVAMP721(R-SNARE)とクラスリン被覆小胞を形成するクラスリンが局在すること、分泌輸送ゾーンからAP-1/VAMP721/クラスリンが出芽してGI-TGNを形成することを見出した。一方で、液胞輸送経路ではたらくVAMP727(R-SNARE)はAP-4とともに液胞輸送ゾーンに局在することも見出した。以上の観察結果から、植物のTGNには明確な輸送選別ゾーンが存在することを発見した。
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Research Progress Status |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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Report
(2 results)
Research Products
(17 results)