小胞体-細胞膜接触ゾーンの形成機構と脂質制御を介した生理機能の解明
Publicly Offered Research
Project Area | Toward an integrative understanding of functional zones in organelles |
Project/Area Number |
18H04859
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Innovative Areas (Research in a proposed research area)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
中津 史 新潟大学, 医歯学系, 准教授 (50360607)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2020-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2019)
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Budget Amount *help |
¥7,540,000 (Direct Cost: ¥5,800,000、Indirect Cost: ¥1,740,000)
Fiscal Year 2019: ¥3,770,000 (Direct Cost: ¥2,900,000、Indirect Cost: ¥870,000)
Fiscal Year 2018: ¥3,770,000 (Direct Cost: ¥2,900,000、Indirect Cost: ¥870,000)
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Keywords | 脂質交換輸送 / イノシトールリン脂質 / 小胞体ー細胞膜接触ゾーン / メンブレンコンタクト |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、オルガネラ膜同士、もしくはオルガネラ膜と細胞膜が形成する「membrane contact site(膜接触部位)」と呼ばれるある特定の「ゾーン」を、膜接触ゾーンと定義し、小胞体―細胞膜接触ゾーンの形成機構と脂質制御を介した生理機能の解明を目指している。 本年度は、小胞体―細胞膜接触ゾーンにおける脂質輸送の解析を中心に行った。培養細胞において脂質の交換輸送を検証する方法の一つとして、ラパマイシンによるFKBP-FRB二量体化形成法を利用する方法がある。このケミカルバイオロジー手法では、オキシステロール結合タンパク質ファミリータンパク質のPHドメインをFKBPに置換することで、ラパマイシン添加により急速に膜接触ゾーンの形成を誘導することが可能になる。このときの細胞膜における脂質の動態をイメージング解析することで、小胞体―細胞膜接触ゾーンを介した脂質の輸送を可視化することができる。この手法を用いて、今回ターゲットとするオキシステロール結合タンパク質による小胞体―細胞膜接ゾーンを形成誘導したところ、細胞膜のPI4P減少が確認された。この減少は、脂質輸送ドメイン内のPI4P結合配列に変異を持つ変異体では見られなかったことから、たしかに小胞体―細胞膜接ゾーンを介してPI4Pが輸送されていることが示唆された。このときPIP2マーカーの動態を観察したところ、大きな変化が見られなかったことから、本輸送のPI4P特異性も確認された。また、昨年度の条件検討をもとに電子顕微鏡解析による小胞体―細胞膜接触ゾーンの解析を行い、その構造を捉えることに成功した。
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Research Progress Status |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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Report
(2 results)
Research Products
(11 results)