Publicly Offered Research
Grant-in-Aid for Scientific Research on Innovative Areas (Research in a proposed research area)
我々は、これまでに自身の研究成果及び既報の知見を基に、遺伝性乳がん卵巣がん症候群、多発性内分泌腫瘍症1型、白血病の原因遺伝子が一堂に会し、細胞の発がん抑制に係る転写を調節しているという驚くべき構図を描き出した。この3大疾患は、乳がん・卵巣がん、膵・消化管内分泌腫瘍・下垂体腺腫、白血病(肉腫)と全く異なる複数種のがんを発症する。そこで、本研究では、これら3大原因伝子産物(Menin, MLL, BRCA2)が制御する転写調節機構が、どのような細胞機能を調節するのか、特に組織特異性・共通性を重視し、実験的に収集する網羅的シグナル情報をシステム情報科学で解析することにより解明を目指した。ファンコニ貧血症(FA)は、DNA鎖間架橋剤(interstrand crosslink: ICL)に対する細胞の高感受性と高い発がんリスクを特徴とする染色体不安定性障害である。BRCA2がFA原因遺伝子の一つ、FANCD2に直接結合することが報告されている。そこで、FANCD2がMeninに結合する可能性を推測しそれを確認した。これにより、BRCA2、MLL複合体、Menin、FANCD2等が、大きなcomplexを形成し転写調節に機能している可能性を見出した。さらに、BRCA2とMLLが同じ因子の発現制御に関与するか調べるため、BRCA2とASH2Lに対するsiRNAを導入させたMCF7細胞間でマイクロアレイ解析を行った。ASH2Lは、MLL構成タンパク質の中で、MLL1-4すべてのヒストンH3K4メチル化活性能を抑制することが報告されている。両細胞間で10分の6.6以下の発現抑制を示す共通因子が69種類検出された。その中に33種類のノンコ―ディングRNA (ncRNA)(長鎖ノンコーディングRNA;20種類を含む)が認められた。
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
All 2020 2019 2018 Other
All Journal Article (8 results) (of which Int'l Joint Research: 2 results, Peer Reviewed: 7 results, Open Access: 5 results) Presentation (11 results) (of which Int'l Joint Research: 2 results, Invited: 9 results) Remarks (1 results)
Sci Rep.
Volume: 10 Issue: 1 Pages: 1386-1386
10.1038/s41598-020-57819-9
Scientific Reports
Volume: 9 Issue: 1 Pages: 17332-17332
10.1038/s41598-019-53654-9
120006875665
Int J Cancer.
Volume: 145 Issue: 9 Pages: 2488-2495
10.1002/ijc.32320
腫瘍内科
Volume: 24 Pages: 370-377
Nat Commun.
Volume: 9 Issue: 1 Pages: 4083-4083
10.1038/s41467-018-06581-8
120006949472
Cancer Sci.
Volume: 109 Issue: 8 Pages: 2567-2575
10.1111/cas.13698
Volume: 109 Issue: 4 Pages: 893-899
10.1111/cas.13530
Int J Clin Oncol.
Volume: 23 Issue: 1 Pages: 36-44
10.1007/s10147-017-1182-2
http://www.tmd.ac.jp/mri/mgen/index.html