成人T細胞白血病リンパ腫におけるノンコーディングゲノム異常の解明
Publicly Offered Research
Project Area | Conquering cancer through neo-dimensional systems understanding |
Project/Area Number |
18H04907
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Innovative Areas (Research in a proposed research area)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | National Cancer Center Japan |
Principal Investigator |
片岡 圭亮 国立研究開発法人国立がん研究センター, 研究所, 分野長 (90631383)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2020-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2019)
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Budget Amount *help |
¥10,400,000 (Direct Cost: ¥8,000,000、Indirect Cost: ¥2,400,000)
Fiscal Year 2019: ¥5,200,000 (Direct Cost: ¥4,000,000、Indirect Cost: ¥1,200,000)
Fiscal Year 2018: ¥5,200,000 (Direct Cost: ¥4,000,000、Indirect Cost: ¥1,200,000)
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Keywords | 成人T細胞白血病リンパ腫 / ノンコーディングゲノム異常 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、成人T細胞白血病リンパ腫(ATL)において、これまでに十分な研究が行われていないノンコーディング領域の体細胞異常を網羅的に解明するために、十分な深度の全ゲノムシーケンスを用いた遺伝子解析を実施することを目的とする。現在までに、ATL119症例から得られた腫瘍・正常DNAを用いて全ゲノムシーケンスを実施し、次世代シーケンスデータ専用の解析パイプライン(Genomon 2)を用いて、遺伝子変異に加えて、コピー数変化や構造異常などの解析を行った。さらに、ノンコーディング領域の体細胞変異の検出、および、それらの意義付けを実施した。 具体的には、ノンコーディング領域全体において体細胞変異の集積部位を検索すると同時に、機能的部位(プロモーター領域、非翻訳領域、スプライシング制御関連領域、ノンコーディングRNA 発現領域)と考えられる領域に関しては、個別の解析を実施した。その結果、非翻訳領域やスプライシング制御関連領域を中心に、複数の新規の変異集積部位が見出された。スプライシング制御関連領域の変異では、RNAシーケンスにより、実際にスプライシング異常が起こることが確認された。さらに、プロモーター領域においても、一部のホストおよびウイルス由来の転写因子結合部位に変異の集積が認められた。また、一部のゲノム領域には局所的な高度変異集積部位が認められた。さらに、この領域では他のゲノム領域と異なる変異シグニチャーを示すことが明らかとなった。 これらの結果は、ATLにおいてノンコーディング領域にも反復する体細胞異常が存在し、ドライバーとして機能す可能性を示唆している。
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Research Progress Status |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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Report
(2 results)
Research Products
(5 results)