重力変化による極限ストレス下での免疫記憶の成立・維持・再活性化の制御とその破綻
Publicly Offered Research
Project Area | "LIVING IN SPACE" - Integral Understanding of life-regulation mechanism from "SPACE" |
Project/Area Number |
18H04973
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Innovative Areas (Research in a proposed research area)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Gifu University |
Principal Investigator |
前川 洋一 岐阜大学, 大学院医学系研究科, 教授 (10294670)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2020-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2019)
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Budget Amount *help |
¥7,410,000 (Direct Cost: ¥5,700,000、Indirect Cost: ¥1,710,000)
Fiscal Year 2019: ¥3,770,000 (Direct Cost: ¥2,900,000、Indirect Cost: ¥870,000)
Fiscal Year 2018: ¥3,640,000 (Direct Cost: ¥2,800,000、Indirect Cost: ¥840,000)
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Keywords | 免疫記憶 / Th1/Th17 / ミトコンドリア / 代謝 / 重力変化ストレス / 免疫代謝 / 重力センサー / メモリーT細胞 / 重力ストレス / 炎症 |
Outline of Annual Research Achievements |
過重力ストレスがCD4T細胞の機能的分化に影響を及ぼすことを試験管内の実験にて見出しているため、この影響が生体でも観察されるか否かについて検討した。試験管内でOT-II CD4T細胞を活性化させると、中立条件ではガンマ-インターフェロン(IFN-g)産生を特徴とするTh1へと分化する。一方、過重力環境(5G)で同様に活性化させるとIFN-g産生が低下しIL-17産生が増加することから、Th17へと分化が変化したと考えられる。Th17は炎症を制御する細胞であり、種々の疾患と関連している。上記の知見から、過重力ストレスによりTh17関連の病態が影響を受けるのではと考えた。この仮説について、マウス実験的自己免疫性脳脊髄炎(EAE)を用いて検証した。マウスEAEは、ミエリンオリゴデンドロサイト糖タンパク由来ペプチド(MOGペプチド)を免疫することで四肢麻痺等を発症するヒト多発性硬化症のマウスモデルである。マウスEAEの病態にはTh17が関与することが明らかとなっている。免疫1日前から2G環境で飼育を始め、免疫10日後からEAEスコアの測定を開始した。2G群は1G対照群より発症が早く、またより重篤な症状を呈した。また、MOGペプチド免疫マウスの脾臓細胞では、2G群でIFN-g産生の低下が認められた。しかし、IL-17産生の増加は観察されなかった。 以上の結果を考察すると、2G群でIL-17産生の増加が認められないにもかかわらず病態が悪化したのは、IFN-g産生が低下したためではないかと考える。EAEにおいてIFN-gはneuro-protectiveな作用があるとの報告がある。また、試験管内5G条件ではIL-17産生が増加したが生体を用いた2Gでは増加が認められなかったことから、過重力ストレスが量依存的にIL-17産生に影響を及ぼす可能性が考えられる。
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Research Progress Status |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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Report
(2 results)
Research Products
(9 results)