Publicly Offered Research
Grant-in-Aid for Scientific Research on Innovative Areas (Research in a proposed research area)
NASHの病態進展における炎症細胞の病態生理的意義を明らかにするために、通常食(SD: standard diet)あるいは高カロリー食(WD: western diet)を20週間負荷した野生型マウスとMC4R欠損マウスの肝臓より非実質細胞を採取し、一細胞遺伝子発現解析を行った。tSNE法によるクラスター解析では、通常食飼育野生型マウス(WT/SD)、高カロリー食負荷野生型マウス(WT/WD)、通常食飼育MC4R欠損マウス(MC/SD)、高脂肪食負MC4R欠損マウス(MC/WD)より抽出した非実質細胞において遺伝子発現に著しい変化が認められた。このうちマクロファージと考えられる細胞集団を抽出し、アルブミンを高発現する細胞を除去した上で再クラスター解析を行った。MC/WD群ではWT/WD群と比較してhCLSを構成すると考えられるF4/80, CD11c陽性細胞数には大きな変化はなかったが、M2様常在性マクロファージの減少と新規細胞分画の出現を認めた。トラジェクトリー解析により、Ly6c陽性浸潤性マクロファージからM1様あるいはM2様常在性マクロファージを経て本細胞分画に至る細胞系譜が確認された。本分画の細胞ではOsteopontinやClusterinの発現亢進が認められ、MC/WD 群における慢性炎症と線維化に関与している可能性が考えられた。卵巣摘除後(閉経後に相当)の雌性MC4RKOマウスの高脂肪食負荷により、閉経後NASHマウスを作製した。閉経後NASHマウスでは非卵巣摘除マウスと比較して、肝臓における脂肪沈着と肝線維化が高度であり、hCLSの形成が増加していた。マクロファージを含む炎症細胞浸潤がより高度であり、特に浸潤性マクロファージが増加していた。常在性マクロファージではCCL8の発現が亢進していた。
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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Scientific Reports
Volume: 10 Issue: 1 Pages: 983-983
10.1038/s41598-020-57935-6
Sci Rep.
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Experimental and Therapeutic Medicine
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10.1016/j.fct.2018.05.006
http://www.intmed3.med.kyushu-u.ac.jp/