Publicly Offered Research
Grant-in-Aid for Scientific Research on Innovative Areas (Research in a proposed research area)
Biglycanノックアウトマウスを用いてin vivo 腫瘍モデルを用いてがん間質細胞と血管の相互的な関係におけるbiglycan の機能について解析した。腫瘍血管が発現するBiglycanが癌関連マクロファージや細胞傷害性リンパ球の動員の抑制に働いている知見を見出した。このことは腫瘍内の血管内皮によっても、こうした分子を発現しているものとそうでないものがあり、多様な性質をもち、さらには周囲の免疫環境にも異なる影響を及ぼしている可能性が示唆された。また,腫瘍血管内皮細胞のBiglycan により周囲間質の線維化が促進されることがわかり,免疫細胞の癌組織内の遊走を抑制する要因の一つになっていることが示唆された.また、治療経過による環境変化と上皮EMTと血管内皮細胞の相互作用についても検討を行った。一次化学療法としてゲムシタビン,シスプラチンにより治療された尿路上皮がん患者の病理検体を用いた解析において,抗癌剤治療によるがん細胞のIL-8などのサイトカイン量の増加により、腫瘍血管内皮細胞においてNF-kBが活性化し,薬剤耐性関連分子ABCB1 の発現レベルが上昇することを見出した.2次治療として用いられるパクリタキセルに対する耐性の原因の一つとなることをin vitro, in vivo 両方において証明した. 治療経過による微小環境の変化によりがん細胞と血管の間の相互作用も変化しうることが示唆された。特に血管内皮細胞において治療中に発現変化する分子はその後の癌細胞の血行転移にも関連するため,治療標的として重要であることが示唆された.
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
All 2019 2018
All Journal Article (6 results) (of which Int'l Joint Research: 1 results, Peer Reviewed: 6 results, Open Access: 5 results) Presentation (12 results) (of which Int'l Joint Research: 2 results, Invited: 11 results)
Molecular Oncology
Volume: 13 Issue: 8 Pages: 1706-1724
10.1002/1878-0261.12504
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Volume: 19 Issue: 5 Pages: 1272-1272
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