Publicly Offered Research
Grant-in-Aid for Scientific Research on Innovative Areas (Research in a proposed research area)
精神的ストレスは、ストレス応答機構としての不快情動を惹起し、不安などの情動行動を引き起こす。この情動行動は、多領野の活動連関により制御されると考えられるものの、その詳細な神経メカニズムはいまだ不明な点が多い。そこで本研究では、研究代表者らが開発した高速高精細全脳イメージングシステムFASTによる全脳活動マッピングと回路マッピング、さらにストレス応答性前障神経細胞の特異的な活動操作を組み合わせ、情動行動制御における多領野連関の解読を目指した。その結果、以下の成果を得た。1)ストレス応答性前障神経細胞をDREADDを用いて人工的に活性化させることにより、広範な脳領域に分布するストレス関連領域の神経細胞を活性化し、不安様行動を惹起した。2)前障の全脳回路マッピングを実施した結果、前障は、扁桃体や前頭前野を含む多領野のストレス応答性神経細胞から神経投射を受けていた。3)前障の活性化による不安様行動には、ストレス応答に関連するカテコラミンシグナルが関与することを見出した。これらのことから、ストレス応答において、前障は、多領野にあるストレス応答神経細胞の入力を受け、広範な脳領域の活動を制御することにより不安などの情動を制御することを明らかにした。
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JCI Insight
Volume: 5 Issue: 6
10.1172/jci.insight.133348
Nat Protoc.
Volume: 印刷中 Issue: 5 Pages: 1509-1529
10.1038/s41596-019-0148-4
http://molpharm.umin.jp/