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スィク教徒の非国家ネットワークとインド領パンジャーブの現代的危機に関する研究

Publicly Offered Research

Project AreaEstablishing a new paradigm of social/human sciences based on rerational studies: in order to overcome contemporary global crisis
Project/Area Number 19H04517
Research Category

Grant-in-Aid for Scientific Research on Innovative Areas (Research in a proposed research area)

Allocation TypeSingle-year Grants
Review Section Humanities and Social Sciences
Research InstitutionKindai University

Principal Investigator

東 聖子  近畿大学, 国際学部, 准教授 (00735102)

Project Period (FY) 2019-04-01 – 2021-03-31
Project Status Completed (Fiscal Year 2020)
Budget Amount *help
¥2,860,000 (Direct Cost: ¥2,200,000、Indirect Cost: ¥660,000)
Fiscal Year 2020: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2019: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
Keywordsスィク教 / パンジャーブ / 非国家ネットワーク / 移民 / 越境 / ネットワーク / スィク教徒
Outline of Research at the Start

インド・パキスタン分離独立後の激動から今日まで、インド領パンジャーブはスィク教徒をはじめとする多くの移民を海外に輩出し続けているが、パンジャーブの人々が自身の土地に将来の希望を見出すことができないという現代的危機の根底には、諸問題がグローバルに絡み合う関係の網の目がある。人々は危機への対応として、グローバルに展開する移民ネットワーク、反政府ネットワーク、宗教ネットワークを構築してきた。本研究では、これらの非国家ネットワークが現代的危機への人々の反応として展開していること、その背景には諸問題のグローバルな関係の網の目が存在していることを明らかにする。

Outline of Annual Research Achievements

スィク教ネットワークのハブとなる寺院のほか、スィク教組織によるイベントへの参与観察を、スィク教徒移民の多いトロント近郊にて実施した。スィク教徒移民のおもな出身地であるインドのパンジャーブ地方を、スィク教徒のための国家として独立させる運動とその宣伝が以前に増して活発に行われていることを確認した。寺院やイベントに足を運ぶ人々に対し、直接声をかけるようなことはないが、ポスターやフライヤーが至る所に配置され、パンジャーブ独立のための運動とその機運を高めようとしていることは明らかであった。ただ、寺院をこれまで通り訪れ、イベントに参加する人々に独立運動について尋ねると、独立やそのための運動に賛同せず、嫌悪を示す人や関わらないようにする人も少なくなかった。一方、インドのパンジャーブでは、インド中央政府による新たな農業関連法の成立に対する抗議デモが続き、法案の廃止に追い込む事態となっていた。この抗議デモには、農業に従事する多くのスィク教徒がパンジャーブ各地から参加していたが、これをサポートしていたのが海外のスィク教組織であった。そしてインドでの抗議デモの様子は移住先カナダにおいても高い関心を集めていた。このように、インド国内外でインド中央政府とスィク教勢力が対立する様子がみられたが、そこにはインド国内政治、困窮するパンジャーブ農民、パンジャーブ移民のカナダ定住と付随するエスニック・ビジネス、カナダ国内政治、パンジャーブの独立運動などさまざまな次元の現象と、それら全てに横断的に関わるスィク教のネットワークが絡んでいることを、これまでの研究および当該年度の調査から見出すことができた。スィク教のネットワークは、非国家的な独自性をもちつつも、対インド政府という国家との関わりを問い続け、さらには、パンジャーブの国家としての独立を目指すなど、逆説的に国家の存在に根ざしていることが考察できた。

Research Progress Status

令和2年度が最終年度であるため、記入しない。

Strategy for Future Research Activity

令和2年度が最終年度であるため、記入しない。

Report

(2 results)
  • 2020 Annual Research Report
  • 2019 Annual Research Report
  • Research Products

    (1 results)

All 2022

All Book (1 results)

  • [Book] 南アジアの新しい波(下)第2章 差異をつなぐ境界空間2022

    • Author(s)
      三尾稔編(東聖子:第2章執筆)
    • Publisher
      昭和堂
    • Related Report
      2020 Annual Research Report

URL: 

Published: 2019-04-18   Modified: 2023-12-25  

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