アニオン複合化と超高圧力印加による強相関電子物性の制御
Publicly Offered Research
Project Area | Synthesis of Mixed Anion Compounds toward Novel Functionalities |
Project/Area Number |
19H04685
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Innovative Areas (Research in a proposed research area)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Science and Engineering
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
青山 拓也 東北大学, 理学研究科, 助教 (80757261)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2021-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2020)
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Budget Amount *help |
¥4,940,000 (Direct Cost: ¥3,800,000、Indirect Cost: ¥1,140,000)
Fiscal Year 2020: ¥2,470,000 (Direct Cost: ¥1,900,000、Indirect Cost: ¥570,000)
Fiscal Year 2019: ¥2,470,000 (Direct Cost: ¥1,900,000、Indirect Cost: ¥570,000)
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Keywords | 複合アニオン / 梯子型鉄系化合物 / ダイヤモンドアンビルセル / 強相関電子系 / 高圧力 / 超伝導 / 強相関電子物性 / 磁性 / 誘電性 |
Outline of Research at the Start |
本研究では複合アニオン自由度を生かした磁気誘起極性伝導体, マルチフェロイクス, 超伝導体の探索を目的としている.梯子格子鉄系Mott絶縁体のBaFe2X3 (X:2価のアニオン)を対象として,本研究では磁気構造によって引き起こされる空間反転対称性の破れと超伝導性の関連について研究する.これまでにBaFe2S3およびBaFe2Se3が10万気圧程度の圧力下で超伝導転移を示すことが報告されているが,本研究では特に,BaFe2Se3において報告されているblock型の磁気構造が空間反転対称性を破り,極性を示すことに着目して研究を行う.
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Outline of Annual Research Achievements |
梯子型鉄系化合物BaFe2X3 (X = SおよびSe)は結晶構造の低次元性を反映して常圧下でモット絶縁体状態となる.また,鉄イオンに軌道自由度が存在することに加えて,圧力印加によってモットギャップを抑制することで超伝導を示すことから,鉄系超伝導体における軌道選択的電子相関効果の研究対象として注目されている.申請者は硫化物とセレン化物の基底状態における軌道・磁気状態が異なっていることに着目して,それらを複合アニオン下した物質における研究を実施した.これまでに二つの試料が完全固溶し,組成相境界が存在することを明らかにしている.2020年度はいくつかの組成の試料に対して赤外分光測定を行い,組成相境界を挟んで硫化物において低エネルギー側に存在したスペクトルウエイトがセレン化物側では高エネルギー側に移動することを明らかにした.軌道秩序パターンの違いが電荷ギャップの大きさに関連していることを指摘した.特定の組成の試料に対して圧力下電気抵抗率測定を実施し,圧力誘起の軌道スイッチングを観測した.
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Research Progress Status |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
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Report
(2 results)
Research Products
(24 results)
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[Journal Article] Dichotomy Between Orbital and Magnetic Nematic Instabilities in BaFe2S32020
Author(s)
S. Hosoi, T. Aoyama, K. Ishida, Y. Mizukami, K. Hashizume, S. Imaizumi, Y. Imai, K. Ohgushi, Y. Nambu, M. Kimata, S. Kimura, and T. Shibauchi
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Journal Title
Phys. Rev. Res.
Volume: 2
Issue: 4
Pages: 043293-043293
DOI
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Peer Reviewed / Open Access
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