Publicly Offered Research
Grant-in-Aid for Scientific Research on Innovative Areas (Research in a proposed research area)
本研究は、A型インフルエンザウイルス(IAV)の自然宿主である水棲鳥類(水禽)から陸棲鳥類に伝播すると起こるIAVのゲノム適応進化機構とその進化的役割を明らかにすることを目的に、①水棲鳥類から陸棲鳥類へのIAV伝播で観察されるウイルスのスパイクを構成するヘマグルチニン(HA)におけるN型糖鎖結合部位(NGS)の獲得やノイラミニダーゼ(NA)のstalk領域で起こる塩基欠損の進化を支える可能性があるHA電荷の役割、②NA stalk領域で大規模な塩基欠損が起こるゲノム進化機構、③IAVの感染様式の変化を起こすゲノム進化機構の解明を目指す。