アンドロイドを媒介した相互コミュニケーションによる主体価値発展支援システムの確立
Publicly Offered Research
Project Area | Science of personalized value development through adolescence: integration of brain, real-world, and life-course approaches |
Project/Area Number |
19H04880
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Innovative Areas (Research in a proposed research area)
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Complex systems
|
Research Institution | National Center of Neurology and Psychiatry |
Principal Investigator |
熊崎 博一 国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター, 精神保健研究所 児童・予防精神医学研究部, 室長 (70445336)
|
Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2021-03-31
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 2020)
|
Budget Amount *help |
¥6,500,000 (Direct Cost: ¥5,000,000、Indirect Cost: ¥1,500,000)
Fiscal Year 2020: ¥3,250,000 (Direct Cost: ¥2,500,000、Indirect Cost: ¥750,000)
Fiscal Year 2019: ¥3,250,000 (Direct Cost: ¥2,500,000、Indirect Cost: ¥750,000)
|
Keywords | アンドロイド / 面接練習 / ソーシャルディスタンス / ロボット / 遠隔操作システム / 相互コミュニケーション / 主体価値 / 支援 / コミュニケーション / モチベーション |
Outline of Research at the Start |
本研究ではアンドロイドを媒介した主体価値発展支援システムを開発し、その効果を検証する。多くの人が自己開示を促しやすいアンドロイドの作成が目的となる。アンドロイドという動作のパラメータが決まっている媒体をどのように調整することで自己開示が進むかについて検討することは、自己開示を促す理論についての体系を作るうえで大きな基盤になる。自己開示を促すことは主体価値発展支援に寄与すると考えられており、その過程こそが当該領域が求める目標である主体価値の形成過程の解明につながる。
|
Outline of Annual Research Achievements |
2020年度も、児が二人一組になり、2019年度に開発したアンドロイドの操作者及び対面者となり、相互に自己開示をしフィードバックしあうという支援システムを用いて、主体価値の形成を目指した。主体価値の形成評価には家族、日頃より生徒を見ている先生、心理士など多様な視点で評価した。 また主体価値形成にはコミュニケーション能力の育成も重要と考えた。ソーシャルディスタンスを保ちながらコミュニケーション教育を行うために、遠隔操作ロボットを用いたコミュニケーション教育システムを開発した。本システムでは、参加者一人一人にPCとロボットを用意した。参加者は二人一組となり、遠隔操作ロボットを介してコミュニケーショントレーニングを行った。本研究の目的は、本システムがASD者のコミュニケーショントレーニングに対するモチベーションを維持できるかどうか、また、コミュニケーション能力の向上に役立つかどうかを検証することであった。参加者は、教師からのコミュニケーションに関する授業だけを受けるグループ(TCT)と教師からのコミュニケーションに関する授業に加えて2人1組になり、遠隔操作ロボットを使ってコミュニケーショントレーニングを行うグループ(RMC)の2つのグループに無作為に割り付けられた。授業及び訓練は週1回のペースで計5回行われた。 本研究には、20名のASD者が参加した。介入前後でRMCグループではTCTグループと比べ、「自分の考えを他人に説明するのが上手」、「他人の考えや感情を聞くのが上手」の項目において有意な改善を認めた。また、本システムを用いたトレーニングに対するモチベーションは、セッション中も維持されていた。以上のことから、本研究では、本システムがコミュニケーションスキル(相手の考えや気持ちを聞くことなど)の向上に有用であることが明らかになった。
|
Research Progress Status |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Strategy for Future Research Activity |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Report
(2 results)
Research Products
(9 results)