Publicly Offered Research
Grant-in-Aid for Scientific Research on Innovative Areas (Research in a proposed research area)
本申請研究は、10分程度の短期間でやる気や集中力など【状況的意志力】を調整する方法を実施し、試験や試合でベストパフォーマンスを出せるかどうかを実験状況(実験①と実験③)と現実状況(実験②と実験④)の2側面から検討する。そのため、本研究では、英語試験(TOEIC)と水泳の試合でのパフォーマンスを効果検証の指標とする。本計画は、学際的なアプローチから、どうすれば試験・試合に勝つことができるのかという日常的な疑問に対して、栄養・認知・運動を用いて【状況的意志力】をコントロールすることで、日常的な課題・現実的な場面でベストパフォーマンスを出すことを目指すという世界で初めての試みである。
「ある試験や試合で最高の成績を出す」という目標を実現できるかどうかは、個人のIQ や体力や 継続的に努力できる性格という【特性的な意志力】と本番のやる気や集中力という状況的意志力】がうまくかみ合 うかどうかによって変わる。例え、高い【特性的意思力】があったとしても、本番の【状況的意志力】が低い場合 やる気がでない、集中できない には、最高の成績を出すことは難しい。このように、 目標の達成に大きく寄与する【状況的意志力】をどのように調整 すれば 、試験や試合で高成績を出せるのかという点は、 一般社会においても大きな関心が寄せられている。認知介入を数週間実施すると認知機能が向上することが報告されている。本研究では、この認知介入を1回実施するだけて、認知パフォーマンスが即時的に向上するかどうかを調べた。その結果、10分程度の認知介入を1回実施するだけで、作業記憶成績が即時的に向上し、背外側前頭前野の脳活動が変化することがわかった。これらの結果は、このパフォーマンスの向上には脳活動の即時的な変化が関与している可能性がある。また、栄養効果の即時効果についても、先行研究のシステマティックレビューを行い、カロテノイドの摂取によって認知機能や脳活動が変化することを調べた。以上のように、10分程度の認知介入、30分程度の運動介入、カロテノイドなどの栄養を摂取することで状況的意志力を促進することが出来ることを明らかにした。
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
All 2020 2019 Other
All Int'l Joint Research (3 results) Journal Article (3 results) (of which Int'l Joint Research: 1 results, Peer Reviewed: 3 results, Open Access: 3 results)
Brain Sciences
Volume: 10 Issue: 8 Pages: 560-560
10.3390/brainsci10080560
Frontiers in Aging Neuroscience
Volume: 12 Pages: 179-179
10.3389/fnagi.2020.00179
Volume: 11
10.3389/fnagi.2019.00260