西アジア及び周辺都市に尽力したフランスの都市計画家ユルバニストに関する研究
Publicly Offered Research
Project Area | The Essence of Urban Civilization: An Interdisciplinary Study of the Origin and Transformation of Ancient West Asian Cities |
Project/Area Number |
19H05038
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Innovative Areas (Research in a proposed research area)
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Humanities and Social Sciences
|
Research Institution | University of Hyogo |
Principal Investigator |
三田村 哲哉 兵庫県立大学, 環境人間学部, 教授 (70381457)
|
Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2021-03-31
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 2020)
|
Budget Amount *help |
¥4,940,000 (Direct Cost: ¥3,800,000、Indirect Cost: ¥1,140,000)
Fiscal Year 2020: ¥2,470,000 (Direct Cost: ¥1,900,000、Indirect Cost: ¥570,000)
Fiscal Year 2019: ¥2,470,000 (Direct Cost: ¥1,900,000、Indirect Cost: ¥570,000)
|
Keywords | ユルバニスム / フランス / トルコ / イスタンブール / アンカラ / レオン・ジョスリー / アルフレッド・アガシュ / ミュゼ・ソシアル / フランス都市計画家協会 / リヨテ / アフリカ / 建築家 / 都市計画 |
Outline of Research at the Start |
20世紀初頭のフランスでは、元大統領らを筆頭とする社会経済主義のエリート組織ミュゼ・ソシアルの建築家が中心になり、セーヌ県知事ジョルジュ=ウジェーヌ・オスマンによる前世紀のパリ改造とは明らかに異なる、技芸よりもむしろ科学を尊重した都市計画「ユルバニスム」を国内外で遂行した。本応募研究は、ミュゼ・ソシアルを母体とするフランス都市計画家協会の創設者10名およびその後加入した数名の都市計画家に関する研究の一部で、西アジア都市に貢献した建築家・都市計画家の業績と手法を明らかにし、伝統あるフランス都市計画の継承者たちが都市空間の覇権に果たした役割を具体的に描き出す試みの1つである。
|
Outline of Annual Research Achievements |
最終年度の研究内容は、西アジア都市とそれ以外の都市における都市計画の比較考察である。その対象者は、20世紀前半フランスの新たな都市計画ユルバニスムに尽力した建築家・都市計画家の履歴・作品歴に基づきレオン・ジョスリーとアルフレッド・アガシュとした。前者は西アジア以外の都市における功績に関する研究成果と、本研究課題で明らかにした新首都アンカラの建設計画に関する考察の成果を組み合わせた導出したもので、本年度の主な研究成果は次の諸点にまとめられる。①トルコ共和国(1923)の新首都アンカラの設計競技はカール・クリストフ・ロルヒャー案(1924)に基づき開催されたこと、②アフリカのプロスト、アジアのエブラールのように、中東のジョスリーを育成するため、在トルコ・フランス大使アルベール・サローの計らいに基づくこと、③計画地の範囲がより広いヤンセンが受賞し、ジョスリーの敗因は旧市街の破壊、工業地域の規模、計画案の密度であったこと、④ジョスリーの都市計画事業を全3期に大別した場合、アンカラ(1927)はバルセロナ(1904)、パリ(1919)に続き、「都市広場の提案」から「都市計画の実践」に至る間の「国際設計競技におけるユルバニスムの研鑽」に位置付けられること、以上4点である。後者に関する考察は、すでに明らかにした、学生時代の語学の才能、世界放浪暦、その間の見聞歴、社会学への傾注、ユルバニスムの広報活動、イスタンブールの設計競技案等を踏まえた上で、キャンベラ(1911)、ダンケルク(1912-23)、リオデジャネイロ(1927-38)の事業に関するものにまとめられる。本研究課題では、20世紀前半に世界各国で建築と都市に尽力したフランスの建築家・都市計画家が、西アジア都市、とりわけイスタンブールとアンカラにおける事業提案で大きな役割を果たした一端を明らかにした。
|
Research Progress Status |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Strategy for Future Research Activity |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Report
(2 results)
Research Products
(2 results)