Publicly Offered Research
Grant-in-Aid for Scientific Research on Innovative Areas (Research in a proposed research area)
本研究では、我々の最新のダスト進化モデルを銀河系円盤に適用し、銀河系円盤のハビタブルゾーンの評価を精密化することを目指す。このため、銀河系円盤の化学進化を(1)解析的な半径依存性を考慮した化学進化モデル、(2)銀河円盤形成シミュレーションという2通りの方針で扱い、ダスト進化理論を組み込む。これらを通じて、より強固な理論的基礎に基づく惑星形成確率の空間分布、その延長としての銀河系ハビタブルゾーンについての予言を与えることが目的である。
本研究では、我々の最新のダスト進化モデルを銀河系円盤に適用し、銀河系円盤のハビタブルゾーンの評価を精密化することを目指す。このため、銀河系円盤の化学進化を(1)解析的な半径依存性を考慮した化学進化モデル、(2)銀河円盤形成シミュレーションという2通りの方針で扱い、ダスト進化理論を組み込む。これらを通じて、より強固な理論的基礎に基づく惑星形成確率の空間分布、その延長としての銀河系ハビタブルゾーンについての予言を与えることが目的である。浅野-竹内モデルではダストの形成・成長・破壊過程を整合的に解くことでサイズ分布を与えられる。よって、空間分布を考慮したモデル・シミュレーションと組み合わせれば星間ダストのサイズ分布(典型的に~ 0.1 μm)を銀河系の位置の関数として計算することができる。さらに銀河の星形成と輻射場を整合的に与えることで、銀河系ハビタブルゾーンのより厳密なマップを計算する。2019年度は銀河系進化の基礎となる(1)の化学進化モデルの拡張に成功し、物質降着まで考慮したダストのサイズ分布理論を構築することができた。これについて学会、研究会で関連する結果を多数発表した。2020年度はこれを発展させ、空間分布を扱える輻射輸送モデルまで構築することができた。この結果は査読誌に投稿済みで、レフェリーコメントにしたがって改訂中である。これらの理論的ツールにより、将来の銀河ハビタブルゾーン理論の発展が期待できる結果となった。
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
All 2021 2020 2019 Other
All Int'l Joint Research (3 results) Journal Article (7 results) (of which Int'l Joint Research: 6 results, Peer Reviewed: 7 results, Open Access: 2 results) Presentation (33 results) (of which Int'l Joint Research: 9 results, Invited: 3 results)
Monthly Notices of the Royal Astronomical Society
Volume: 503 Issue: 2 Pages: 2804-2813
10.1093/mnras/stab631
Astronomy & Astrophysics
Volume: 647 Pages: A181-A181
10.1051/0004-6361/202038244
Volume: 498 Issue: 3 Pages: 4365-4378
10.1093/mnras/staa2558
Volume: 500 Issue: 4 Pages: 5129-5141
10.1093/mnras/staa3580
Publications of the Astronomical Society of Japan
Volume: 72 Issue: 5
10.1093/pasj/psaa084
Volume: 637 Pages: A32-A32
10.1051/0004-6361/201937143
天文月報
Volume: 113 Pages: 429-439