Publicly Offered Research
Grant-in-Aid for Scientific Research on Innovative Areas (Research in a proposed research area)
本研究課題の目的は、研究代表者のレプトンとクォークのフレーバー構造に関する研究に基づき、荷電レプトンのフレーバーの破れ(cLFV) を伴う過程を用いたニュートリノの質量生成機構の検証を行うことである。特に、小さいニュートリノ質量と大きなフレーバー混合を導く機構として広く知られている、Type-I シーソー機構、輻射シーソー機構、Inverse シーソー機構と呼ばれる3種類のニュートリノ質量生成機構に着目し、定量的に模型のcLFV 過程への予言を導くことで将来実験の感度を念頭に模型の検証可能性を研究する。
本研究課題の目的は、荷電レプトンのフレーバーの破れ(cLFV) を伴う過程を用いたニュートリノの質量生成機構の検証を行うことである。ニュートリノ質量生成機構の代表例に、右巻きニュートリノを導入するType-Iシーソー機構とよばれるものがある。この機構は右巻きニュートリノが非常に重いために一般的には詳細な検証が非常に難しいことが予想される。しかし、大統一理論のような枠組みを想定するとcLFV の過程で質量機構の予言能力が残り、検証できるようになる。本研究では研究期間の2年かけて数値的にその予言を評価する計算コードを作成し、2021年3月に論文としてarXiv に発表した (arXiv:2103.12712)。また、暗黒物質の観測やミューオンの異常磁気モーメントの測定、LHCb実験で新しい結果が公表されている現状を踏まえて、それらの観測量でのニュートリノ質量生成機構を想定したときに現れる新物理の寄与を計算し、最新結果との整合性と将来実験での展望を研究した。これらの研究結果に関して論文JHEP08(2020)042で発表し、国際研究会においても研究結果を公表した。ニュートリノ実験やコライダー実験での検証方法も発見し、最近の論文JHEP02(2021)231で発表している。今後は、この結果をもとに輻射補正によるニュートリノ質量生成機構やInverse シーソー機構のcLFV による検証や暗黒物質との関係を研究していく。
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
All 2021 2020 2019 Other
All Journal Article (9 results) (of which Int'l Joint Research: 3 results, Peer Reviewed: 8 results, Open Access: 9 results) Presentation (8 results) (of which Int'l Joint Research: 6 results, Invited: 2 results) Remarks (2 results)
Journal of High Energy Physics
Volume: 02 Issue: 2 Pages: 231-231
10.1007/jhep02(2021)231
Volume: 2020 Issue: 9 Pages: 144-144
10.1007/jhep09(2020)144
Volume: 08 Issue: 8 Pages: 042-042
10.1007/jhep08(2020)042
Physical Review D
Volume: 101 Issue: 5 Pages: 055015-055015
10.1103/physrevd.101.055015
Volume: 04 Issue: 4 Pages: 162-162
10.1007/jhep04(2019)162
Volume: 08 Issue: 8 Pages: 098-098
10.1007/jhep08(2019)098
Volume: 2019 Issue: 11 Pages: 130-130
10.1007/jhep11(2019)130
Volume: 100 Issue: 11 Pages: 115030-115030
10.1103/physrevd.100.115030
PoS
Volume: KMI2019 Pages: 003-003
10.22323/1.356.0003
https://www.phys.kindai.ac.jp/laboratory/yomura/